教科書採択に問題あり
日本共産党横浜市議団は25日、今月1日に行われた教科書採択が無記投票で行われたことと教科書取扱審議会での答申と異なった教科書を採択したことについて、申し入れを行いました。申し入れには、大貫憲夫団長、岩崎ひろし副団長、あらき由美子、白井まさ子、古谷やすひこの各横浜市議が参加し、教育委員会事務局伊藤勇総務部長、伊東裕子同総務課長らが対応しました。
教育委員会は8月1日開催の定例会で、市立の小学校、高等学校、特別支援学校、個別支援学級で来年度から使用する教科書を採択しましたが、小学校教科書の採択には重大な過誤があります。第一には、国や県教委が「開かれた採択」を求めているにもかかわらず無記名投票を行い、市民への説明責任を果たしていないことです。第二には、教科書取扱審議会の答申の評価と異なった教科書を理由を示すことなく採択したことです。
これらのことから、申し入れでは、今後の教科書採択にあたって、採択方法は、教育委員の説明責任を明確にし、採択の透明性を担保する記名投票とすることと、教育委員は教科書取扱審議会の答申を尊重することの2点を求めました。
申し入れで、伊藤総務部長が各教育委員は教科書採択にあたって意見は述べたと言ったことに対して、定例会を音声傍聴した白井議員は、教科書の選択理由を明らかには述べていなかったようだとして、教育の専門家ではない教育委員が、現場の先生方の意見を踏まえた審議会の答申とは違った教科書を選ぶには理由を明らかにしなくてはならないと述べました。
伊藤総務部長は、申し入れの趣旨についてはきちんと教育委員長に伝えますと述べました。
申し入れ文書はこちら「教科書採択にあたっての投票方法についての改善の申し入れ」をご覧ください。