横浜市内の米軍基地2か所返還に
池子に171戸の米軍住宅建設は不要
日米両政府は3月25日、深谷通信所(泉区)を今年6月末までに、上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)を来年6月末までに返還し、池子住宅地区の横浜市域における住宅建設戸数を171戸とすると通告しました。
日本共産党の岩崎ひろしと古谷やすひこ両議員は10日、党神奈川県委員会や市民団体とともに衆院議員会館で防衛省の説明を受けました。
畑の耕作は中止、野球場利用は調整
<岩崎議員は、返還までの流れについて質問。返還後、防衛省が施設や土壌等の調査を行い、国有地については財務省に、民有地については原状復帰後に引き渡されるとのことです。 深谷通信所では現在100人近くが土地を借りて耕作しており、野球場の利用も盛んです。それらの利用については、「耕作については中止していただく格好で手配」し、野球場の利用については調整していく必要があると答えました。
調査もせず、米軍言いなりの防衛省
池子住宅の建設戸数は現計画の385戸を171戸に変更するものの、2004年の日米合同委員会で合意された700戸の必要性に変化はないとのことです。
古谷議員は、根岸住宅と池子住宅(逗子市域)の空き状況も調べずに追加建設はおかしいと批判。参加者は、現在の米軍家族住宅には空家があるとして、建設の必要はないと述べました。
荒れ放題の旧小柴貯油施設を視察
日本共産党のあらき由美子、古谷やすひこ両議員は7日、2005年に返還された旧米軍小柴貯油施設を視察しました。横浜市は、国有財産の無償貸し付けとして借り受け、公園に整備する計画です。
同施設は面積52.6㌶と広く、高低差のある起伏が大きいところで、タンク54基やパイプライン、地下トンネル、建築物などが残されています。長年放置されてきたため、建物が荒れている一方、野鳥が生息し、草木が生い茂るなど、豊かな自然が芽生えています。
更地にするにはかなりの金額が必要なため、地下のタンクなどは埋め、地上のタンクは何等かのかたちで利用の予定です。
本来なら更地にして返還すべきですが、不要施設付きの返還は日米地位協定によるものです。
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「こんにちは横浜市議団です」2014年4月16日(PDF版)