地下水汚泥焼却灰を南本牧に埋め立てて横浜港を守れるのか
大貫憲夫議員は横浜市予算特別委員会の環境創造局審議で、下水の汚泥焼却灰を南本牧の陸地部分に埋め立てる計画について、質問しました。
横浜市は、福島第一原発事故後、放射能汚染の恐れが心配されることから、下水道の汚泥焼却灰を南部・北部汚泥資源化センターで保管していますが、いよいよ保管場所が限界に達する見込みです。そこで、日々発生する汚泥焼却灰30トンを、埋立地である南本牧の陸上部分に穴を掘って埋め立てるための試験埋め立てを計画しています。
これに対し、港運協会などの港湾関係者が猛反対しています。
大貫議員は、埋め立てる場所を海上から陸上に変えれば安心なのか、最終処分場の延命化計画が破綻するのではないか、南本牧で働く港湾関係者を放射能被曝から守れるのかなどと質問しました。
荻島環境創造局長は、焼却灰は水に溶けにくいため水面に埋めても問題はないと考えているが、心配する声を考慮して陸上埋め立てに変更したい、埋め立て計画の延命化は心配ないなどと述べました。
また、埋め立てには市民や港湾関係者の理解が必要だとしているが当事者がうんと言わなければやらないということかとの問いに対しては、「引き続き丁寧な説明や意見交換会を行いながら進めていきたい」と繰り返し述べるだけでした。
大貫議員は、放射能汚染の恐れのある焼却灰を港の埋立地に埋め立てることは、港湾で働く人たちを被曝から守る責任も明らかでなく、埋め立て後に土地売却も難しくなるだけでなく、横浜市が進めようとしている国際戦略港湾に相反すると指摘しました。
◎質問と答弁はこちらをご覧ください。