大貫議員:共産党の大貫です。よろしくお願いします。
汚泥焼却灰の埋め立てを海上から陸上に変えると安心なのか
大貫議員:下水道の汚泥処理の問題でお聞きしたいと思うんですけども、今度の新予算、新しい予算で、いよいよ陸上埋め立てをするようなことをいわれてますけども、これまでは海面をするというふうにおっしゃってたけども、計画だとおっしゃってたけど、それが陸上に変えた理由っていうのは、だいたいどういう理由なんですか。
荻島環境創造局長:従来、海面と申しましても、南本牧の管理型処分場では2ブロックのまだ陸地になってないところも含めてそちらで埋め立てたいということで、お話をしていたところでございます。昨年の9月に、今後の対応の考え方ということで、陸地化したところに焼却灰を埋め立てる。これは、住民の方、それから関係者の方がさまざまご心配されているところでございますので、安心していただけるように陸地の部分に埋め立てるというふうな新しい対応の案をお示ししたところでございます。
大貫議員:安心してもらえるために海面から陸地に変えたと。どうして、安心、そういうのがされるんですか。それで、どうして安心するんですか。
荻島環境創造局長:汚泥焼却灰につきましては、もともと水に溶けにくい性格を持っておりますので、水面でも安全に問題はないというふうに考えておりました。ただ、いろいろお話しする中で、やはり水に対する影響がご心配だという声も聞いておりますので、それなら陸上に埋め立てる方がそういう心配は少なくなるだろうということで、ご安心していただくために、そのように考えたところでございます。
埋め立て問題の根源である原発にノーの立場を
大貫議員:水に溶けて外に出ちゃう可能性もあるってことですよね。そういうこと考えると、水に溶けるからだめ、陸上だからいいっていうわけじゃないわけですよね。両方ともだめなわけですよ。率直に言えばね。このどっちもだめなんです。こういう事態をつくりだしたのは、いったいなぜかというと、やはり原発の事故なんですよね。副市長に聞いて悪いんだけども、こういう引き起こした原発問題について、横浜市はノーという立場に、こういう事態に立ったからこそ今言うべきじゃないでしょうかね。いかがですか。
鈴木伸哉副市長:原発の問題については、これまでも市長等も答弁させていただいておりますけれども、やはり最終的には原発に頼らないということがございますが、ただ一方でやはり経済活動、いろんなやはり影響等もある中で、やはりその安全というものを確保するというような中で、対応を、総合的にその判断をしていくという、そういう問題だろうというふうに考えております。
大貫議員:それじゃだめなんですよね。それだけ言っておきますよ。だからこそ、こういう、結局収拾がつかない事故を起こしてしまうっていうのが原発だということですから、これはもう態度改めてもらいたいと、これが基本です。
港湾関係者の声を無視して見切り発車するのか
それで、今回、港運協会の方々から今度の最終埋め立てにかかわって試験的埋め立て中止しろと、こういう要請書が来ましたけど、その中身について説明して下さい。
荻島環境創造局長:今回の内容でございますけれども、埋め立てを受け入れる基準が放射性物質濃度が100ベクレル以下であるということを再度表明されたと、そういう内容でございます。それで、ご意見の内容でございますけれども、埋め立て物の基準値を1キログラム当たり100ベクレル以下、今申し上げました、それから基準を超えるものに対する適切な処分方法について関係する方々と協議して進めること、基準を超えるものの処分については国や東京電力へ要請をすること、このような意見をいただいております。
大貫議員:私も読ませていただいたんだけども、埋め立て試験について、これは当事者であるわれわれ、いわゆる港運協会含めた方々の当事者である意見も聞かずにやることについて、これは問題だというふうに言っているんですけど、そこについてはいかがですか。
荻島環境創造局長:試験埋め立ての件でございますけれども、埋め立て前に試験埋め立てで安全を再確認するように、地元の住民から要望されております。引き続き、丁寧に話し合いをすることとしているところでございます。
大貫議員:地元というのは、港運協会のみなさんも言っているけども、あの場所というのはいわゆる港湾関係者の方、利用者の方は自分たちが当事者なんだというふうに言ってるわけですよね。一方、今説明されたっていうふうに言ってる方々は、まあ彼らのいわくですね、やはり当事者じゃなくて、外に、山側にいる方だと。そういったときに、そちらの声をよく聞いて、自分たちの声を聞かないのはおかしいんじゃないかというふうに言っているわけですよ。それについていかがですか。
荻島環境創造局長:私どもは、地元の住民の方、それから関係者の方ということで、従来からお話を続けているところでございまして、市民のみなさまですとか関係者のみなさまにご理解いただくことが必要であるというふうに考えておりますので、引き続き丁寧な説明や意見交換会を行いながら進めてまいりたいというふうに考えております。今の試験埋め立てにつきましては、地元の方々からのご要望ということで、それについてはこれからも丁寧に十分お話を伺っていくっていうことでございます。
大貫議員:その丁寧に話し合う上で、いわゆる当事者であるその港運協会、そういうだとか、その方々の当事者のみなさんがうんと言わなければやらないっていうことでいいですね。
荻島環境創造局長:市民のみなさまや関係者のみなさまにご理解いただく必要がございますので、引き続き丁寧な説明や意見交換会を行いながら進めてまいりたいというふうに考えております。
大貫議員:イエスかノーかで答えて下さい。
荻島環境創造局長:繰り返しで申し訳ありませんが、市民のみなさまや関係者のみなさまにご理解いただく必要がございますので、引き続き丁寧な説明や意見交換会を行いながら進めてさせていただきたいと思います。
大貫議員:てことは、見切り発車するということですね。いかがですか。
荻島環境創造局長:繰り返しになります。市民のみなさまや関係者のみなさまにご理解いただく必要がありますので、引き続き丁寧な説明や意見交換会を行いながら進めていきます。このように申し上げました。
日々発生する30トンを穴を掘って埋め立てる計画
大貫議員:それでは話進めますけどね、この南本牧にだいたいどれ位の焼却灰を埋めるつもりですか。
荻島環境創造局長:1日発生するものが今30トンございまして、1日の発生の30トンをこれから日々埋め立てていきたいと思っています。
大貫議員:年間1万ちょっとになりますよね。それで、どういう埋め方するんですか。
荻島環境創造局長:日々発生する焼却灰30トンのものを、今の今後の対応の考え方でございますけれども、日々発生する30トンのものを南本牧の陸地した部分に埋め立てるということで、具体的には穴を掘ってそこに埋めて即日覆土すると、そのようなことを考えております。
大貫議員:資源循環局の最終の焼却灰と別々にやるということですか。
荻島環境創造局長:実際に今陸地になっているところに、私どもは穴を掘って埋めます。資源循環のところについては、明確に私は答える立場でもございませんけども、一般の主灰、ごみの灰ですね、一般の主灰については従来通り投棄するだろう、飛灰については飛灰を埋めるエリアというのは決めて処分していると聞いておりますので、そのようなかたちでやるというふうになると思います。
最終処分場の計画が破綻する恐れが
大貫議員:今、最終処分場は2015年までに満杯になるっていわれていますよね。そうすると、当然そのことについて、その後、延命化を今図っていますよね。今度、また環境創造の方で下水の方の焼却灰入れたら、この計画そのものが破綻しちゃうんじゃないですか。
荻島環境創造局長:2015っていうのはちょっと違うんじゃないかと思います。
大貫議員:平成27年。
荻島環境創造局長:今ですね、資源循環の方とも、減量化、処分場の延命化について、資源循環局が十分検討しておりますので、その対策の中で、われわれの分についても検討していただいているというふうに考えております。
大貫議員:資源循環、私、局だからね。それは今までそれでさんざんどうやってやるかって苦労して、やっとこの延命化図ったんですよ。それに今オンするわけですよ。そうすると、その延命化がうまくいかない場合が出てくる。これ、非常に市民にとって大変なことだと思うんですけど、いかがですか。
荻島環境創造局長:今回の下水汚泥焼却灰の件につきましては、関係局が協力しながら進めさせていただいたところでございますので、私どものこういう今回の対応案につきましても資源循環局と協議しながら進めているところでございまして、現在の延命化の対策の中に考慮されているというふうに考えております。
大貫議員:今まで考慮されていないんです。オンされるんですよ。それでですね、当然これ満杯になって、次は第5ブロックに移りますよね。第5ブロックはこれまだ水の中ですよね。そうすると、この計画というのは第5ブロックに行くまででおしまいですか。
荻島環境創造局長:今後の対応の仕方につきましては、現在保管している下水焼却灰の保管場所がいっぱいになるため、現在の灰について処理をしなきゃいけないということで、対策を考えておりますので、日々発生灰について、処分できるような方策を考えているところでございます。
大貫議員:だから、第5ブロックに移りますよね。今度満杯になったら。そのときにはもう陸上部分じゃなくなりますね。陸上部分じゃなくなると今のやり方っていうのはこれまたそこで考えなきゃいけないんですね。そのときはどうするんですか。
荻島環境創造局長:今後の対応につきましては、先ほどもご質問でお答えしましたように、ほかの議員のご質問でお答えしましたように、今後の日々発生灰の処分のモニタリングの結果等をみながら、今後の対応については検討させていただきたいというふうに考えておりますので、そのようにしたいと思っております。
大貫議員:ようするに、もう、その先はもう考えてないと、その場その場で考えていくということですか。
荻島環境創造局長:今回ご提案した今後の対応案のモニタリング等の結果をみながら、今後の対応を検討したいというふうに申し上げました。
放射能から港湾関係者を守れるのか
大貫議員:あのですね、この場所というのはね、そこに今度はずうっと未来永劫にね、っていうかもうこれは半減期が長いからですね、そこに放射性物資がとどまっていくわけですね。そのことについてはいかがですか。
荻島環境創造局長:汚泥焼却灰の処分につきまして、管理型処分場に処分することは可能だと、現在の特別措置法でそのように定められております。その考え方につきましては、今の管理型処分場の中であれば最大限のさまざまな問題については問題がないというふうにされていると考えておりますので、現在われわれは国の定めた特措法の考え方に従って考えているところでございます。それに合わせまして、先ほどお話しましたように、住民や関係者の方々が安心していただけるように、横浜市としてさまざまな考え方をとって、今後の対応の案を考えているところでございます。
大貫議員:私、心配しているのは、そこで働く人がそこでいろんなかたちで被曝するような状況出てくるかもしれない。そのことに対する責任はどうとるんですか。
荻島環境創造局長:責任は誰がとるかをなかなか簡単に口に出せる問題ではございません。われわれとして申し上げられることは、今申しました、われわれが今お示ししている対応案につきましては、埋め立ての作業時、それから土地が供用した後の供用時にそちらにいらっしゃる方についても放射能の影響は問題がないというふうに考えて、そういう説明をしているところでございます。
大貫議員:しきい値がないわけだよね。非常にみなさん、それで心配しているわけですよね。それで、私、もうひとつ心配なんです。これ、副市長、また申し訳ないけど、聞くんだけど、あそこは埋立会計でつくってますよね。埋立会計っていうのはどういうそれで最終的に処理するんですか、会計を。
鈴木伸哉副市長:現計画の中では、売却をしていくという考え方になってございます。
大貫議員:売らなきゃいけないわけですよ。大切な商品なんですよね。そこが、汚染されたということだったら、これ売れなくなってしまうんじゃないですか。いかがですか。
鈴木伸哉副市長:状況をみながら適切に対応してまいります。
大貫議員:非常にこの会計そのものにまた非常に大きな問題出てくるわけですね。そういう問題ですね。
国際戦略港湾と相反する
それから、これまた申し訳ないけど、横浜は国際戦略港湾やってます。コンテナ戦略港湾ね。それで横浜にどんどんどんどん船来てほしい、こう言ってコンテナもっと集めようと、こういうふうに言ってますよね。そういう一方で、今、港湾関係者の方があんなに心配しているのは、風評被害があるわけですよ。実際に横浜港の一番最先端の一番高度の機能を持っている南本牧がこういった状況で、ずっとそこに放射性物質があるということは、これは今、大きな問題になってくると思うんですね。そうすると、横浜市としては船を呼びたい、しかしそういった風評被害があるような状況をつくりだす。これ政策的に二律相反するんじゃないですか。
鈴木伸哉副市長:風評被害の問題につきましては、丁寧にやはり説明をしながらご理解をいただき、一方ではやはり戦略港湾としてこれは必要な政策でございますので、しっかりと進めてまいります。