大貫議員:共産党の「大貫です。よろしくお願いします。
急いであざみ野駅通路のバリアフリー化を
私は、あざみ野の駅の通路のメイン通路のバリアフリー化の問題ですね。去年も質問させていただきましたので、この一年間どういう検討されたのか、お聞きします。
二見交通局長:よろしくお願いします。ご答弁申し上げます。
昨年につきましては、具体の設置する場合の位置でございますとか施工の工事の範囲・方法、あるいは所要経費、また設置後におけます、設置したとして、その後におけますお客様の利用形態、動線などについて検討してまいりました。
大貫議員:この際、局長が在任中に実現の目処をぜひつけていただきたいと要望しておきます。
地下の構造物は安全だというけれど
大貫議員:次、質問しますが、実は先ほど地下鉄の耐震化の話が出ましたけどね、耐震化の問題ちょっと質問したいんですが、一般的に地下の構造物っていうのは安全だというふうにいわれてよね。その理由について、ちょっと説明していただける方がいたら説明して下さい。よろしくお願いします。急に言って申し訳ないんですが。
二見交通局長:村田建設改良室長からご答弁申し上げます。
村田建設改良室長:地下のトンネルっていうのは土の中に入ってますので、土と一緒に動くということで、普通、地表面にいくほど揺れが大きくなります。そうすると、高架構造物っていうのはそういう大きな揺れでだんだん揺れ方が激しくなると。地下の場合は地中の土と一緒に動くので安全性が高いという意味でございます。
大貫議員:阪神淡路大震災でですね、神戸地下鉄、市営地下鉄、そういった意味ではトンネルだとかそれから駅舎で被害起きましたね。同じ地下ですけど、それはどうしてそういう場合そこでは起きたんですか。
村田建設改良室長:阪神淡路大震災の中でも、被害のあったところとないところがございます。ひとつは、被害のあったっていうところは軟弱な地盤の開削トンネル、あるいは四角いトンネルですね、そういうところで被害が発生しております。一方、固い地盤の中にある開削トンネル、それとか丸いかたちのシールドトンネルとか山岳トンネル、こういうものについては被害が少なかったというふうに聞いております。
大貫議員:ですから、地下の場合も、今おっしゃったように、地盤の関係で被害が出てくるということでいいわけですよね。そうすると、地下が安全だという認識でいると非常に問題があるんだと私、思っているですが、その点いかがですか。
村田建設改良室長:一概に全てがっていう話ではないですが、当然そういう、たとえば硬い地盤と柔らかい地盤との層境とか、そういうところについてはやはり十分考えていかなきゃいけないというふうに考えております。
大貫議員:スライド(PDFはこちら)、お願いします。これスライドを見ていただくと、これは実は軌道改良区間のスライドなんですね。一番、私、危ないなと思っているところなんだけども。このトンネルの構造の形式ですね、いろいろありますね、山岳だとかね。これどうして全部違うんでしょうかね。その説明していただけます。なぜ違うのか。
村田建設改良室長:先ほども申し上げましたが、たとえば開削トンネルというのは、なるべく浅い所につくるトンネルについては、駅とかですね、そういう所については開削トンネルっていうことで、安いっていう意味ですね、開削トンネルを使います。そのほか、山岳トンネルっていうのは、逆に硬い地盤ですね、十分硬い地盤の所については、山岳トンネルっていう、これも安い方法です。深い所でも安くできる。上から掘らないで横から掘りますので安くできると。そのほか、柔らかい所については、シールドトンネルっていうものを使っているというのが基本でございます。
大貫議員:そうしますと、先ほど地下は安定しているという、地盤が安定している場合には安全だと。だけど、このように硬い所と柔らかい所、同じトンネルという構造物の中にそういう状態があるというを今おっしゃったわけですから、非常にここの部分については、山岳では硬い、それからその後の、これは横浜と高島町の場合には川の下で柔らかい、その後は山岳だと、こういうふうになってくると、この構造物の中にトンネルの隧道の中に、この一定の地盤の変化が出てきますよね。その継ぎ目だとかその接地点ではかなり大きな力が、相互にばらばらな力がかかってくるというふうに思うんですけれども。そういう点ではいかがでしょうか。
二見交通局長:今スライドでご覧いただいております三ツ沢下町、三ツ沢から吉野町までの区間、ご案内のように、ひとつには塩害の厳しいところでございます。塩の害でございます。それから、先生ご指摘のようなその地盤の構造的なこともございます。それから、ブルーラインは開業から40年でございます。いずれにしましても、このへんは重点的に議論、さまざまな目でじっくりと慎重にメンテをしていかなければならない所でございますので、そういうことを含めまして当局といたしましては、この安全確保最優先でございますので、メンテ等しっかりやっていきたいということでございます。
横浜市営地下鉄でレール破断事故
大貫議員:そういうふうにしてもらいたいんですけども。そのためにも、あえて私質問させていただきたいんですけどね。先ほど軌道改良工事図だと話しましたね。ここでもレールの破断が起きてますよね。レールの破断についても、ちょっと説明していただきたいんですけど。それと同時に、今の地盤の問題と、そのレールの破断っていうのは非常に関係してくると思うんですよ。ですから、おっしゃっている意味わかりますけど、もっと早くやらなきゃいけないという立場で、ちょっと説明していただけませんか。
二見交通局長:まず、レールの破断について、ご説明申し上げます。昨年2月でございました。関内と桜木町の間の上りレールに一部破断の箇所を現認をしました。原因といたしましては、まず原因から申し上げます。トンネルを構成しますセグメントという部材なんですが、その継ぎ目から先ほど言いました塩分を含んだ水が漏れまして、漏水がしまして、それがレールに、その塩分がレールの腐食を進行したと。さらに、長年にわたりまして、地下鉄の車輪、走っていますので、車輪加重というのでしょうか、それらもありまして、破断に至ったということを認識しております。それが原因だと思っております。対策でございますが、吉野町から今のこの部分の所でございますが、塩害に強い枕木に交換をする、あるいは塩分を含んだ漏水が滞留しないように道床っていうんでしょうか、それを切り下げて勾配を付けると、そういうような対応をしてございます。
大貫議員:先ほどの前任者で、さらなる耐震化の話がありましたよね。その際には、シールドの問題については触れられてなかったと思うんですね。私がいいたいのは、シールドの問題なんですよ。シールド安全だっていう認識があるみたいなんだけど、そこ非常に問題だと思うんですね。今お話があったこの部分はシールドの部分ですよね。セグメントの間から水が流れてくると。漏水があった。それが塩分含んでいたと。それで、レールが破断したと。それも塩因でね。そうするってことはセグメントの間から水が漏水があったということですよね。そうすると、セグメント自体に、その海水による劣化、こういうことだってありうると思うんですけど。非常にそこ心配しているんですけど、いかがですか。
二見交通局長:少し私も専門的なことは詳らかでないところがございますので、ご了承いただきたいんですが、漏水に関しましては、シールドの中の漏水に関しましてはそれはきちんと対応策はもちろん必要でございます。それはそれで、塩害に強い塗料材の採用ですとか諸々きちんと対応してまいります。その上で、ご答弁申し上げます。シールドトンネルでございますが、セグメントをボトルで締結することによりまして円形の構造になってございます。そのために、セグメントとセグメントの隙間からの漏水が、こういう言い方大変恐縮ですが、多少ありましても、トンネルの強度自体に問題を与えるものではないという認識は持っています。しかしながら、非常に大事な問題でございますので、私ども、10日に1度の線路巡回、それから2年に1度の定期点検、これをきちっと行いまして、地震の揺れに対しましても、十分な強度を現時点では持ってございますので、ご安心してお使いいただければというふうに考えます。
大貫議員:多少の漏水があるっておっしゃってたけど、それで、多少の漏水の結果、レールが破断するような状況が起きないはずですよ。だから、レールが破断するということは、多少ではなく、まあ多少であったとしても、そうとう、その影響する漏水があった。それはセグメントの間から出てきた。セグメントとセグメントは固くこれつながっていると言っていると思うんですが、そのセグメントつないでいるのは鋼鉄。そうすると、おっしゃっているように、ペンキ塗ったりするだけじゃだめなんですね。非常にそこの認識が私は弱いと思うんですけど、いかがですか。
二見交通局長:少し先ほどの答弁とかぶるところがあるんですが、シールドトンネル、円形トンネルでございまして、先ほどの繰り返しなんですが、セグメントの継ぎ目から塩分を含む水が一部漏水をして、金属部分が錆びるということがございまして、ご指摘のように錆を放置しますと劣化が進んでしまいますので、私申し上げましたような補修も行っておりますが、26年度からはこれらを踏まえまして、全面的な補修工事をやっていきたいと、このように考えています。
大貫議員:その補修工事っていうのは、シールドに関わってもやるっていうんですか。先ほどの説明だと、開削トンネルの柱についてやるっておっしゃってましたよ。いかがですか。
二見交通局長:シールド全体について補修工事を施してまいりたいということでございます。
地下鉄安全神話を捨ててきちっと対策を
大貫議員:これはね、非常に大事な問題で、私思っているんですが、結局、シールドについても鋼鉄とそれからセメントがありますよね。セメントの部分については、多分鋼鉄で中に入っていると。鉄筋になってますね。それも含めて、非常に塩害には弱いわけですよ。そういったときに、特にこの区間っていうのは、私もあざみ野からいつも使っていますから、それで地下鉄にお客さんいっぱい乗ってるとき、うれしいんですね、やっぱりなんだかね。そういう気持ちなんです。だから、そういう意味では、この今おっしゃっていたほうに、二重の安全の、僕は神話があると思うんですよ。ひとつは地下だから安全。もうひとつはシールドだから安全。こういうふうにいうものがもしあるならば、非常に重要なんで、今言ったシールドに関わるその中身については、きちっとやっていただきたいと、要望で終わります。