副読本の回収は違った意見を抹殺する現代版の『焚書』
日本共産党横浜市議団は14日、2012年に市が市立中学校の1年生に配布した副読本「わかるヨコハマ」(2012年度版)の回収作業をただちにやめるよう、岡田優子教育長にあてて申し入れを行いました。申し入れには、大貫憲夫団長、岩崎ひろし副団長、あらき由美子、白井まさ子、古谷やすひこの各市議が参加しました。
副読本「わかるヨコハマ」は、市が教科書を補助する教材として毎年配布しているものです。ところが、昨年7月に自民党議員がこども青少年・教育常任委員会で、副読本の関東大震災に関する記載について問題視し、山田巧教育長(当時)が副読本を回収すると答弁。配付された2012年度版の「わかるヨコハマ」2万7000冊のうち、現在1万2000冊が回収され、市立高校内の部屋に段ボール箱に入れられて積み上げられています。
申し入れで、白井正子議員は「回収は、違った意見を抹殺する現代版の『焚書』ともいうべきもので、公教育の場でありえないこと」と批判。史実の記述については、外部の専門家を入れた検討委員会を立ち上げて編集するよう求めました。
議員団は「不満とする側の力で、執筆者のひとつの意見を押しつぶすのはいけない」「市教委として、子どもたちの立場に立つべきだ」などと主張。
応対した漆間浩一教育次長は「しっかりと教育長に伝えます」と述べました。
申し入れ書はこちらをごらんください。
また、副読本「わかるヨコハマ」の関東大震災に関する記載については、「こんにちは横浜市議団です」11.07号(2012年)をごらんください。