福祉パス 年額1800円から1200円に修正案
いくら下げても障害者からお金をとるのはとんでもない!
横浜市は、障害者が市内のバスや地下鉄に無料で乗車できる福祉特別乗車証(福祉パス)を有料化する条例案について、年間1800円とした利用料を1200円(20歳未満は600円)に引き下げる訂正案を市議会に提出しました。
福祉パスの有料化案は負担額を当初の3200円から1800円に引き下げて12月議会に提出されましたが、慎重に審査する必要があるなどとして、全会一致で継続審査となっていました。
市当局によれば、この金額であれば、新たに軽度の知的障害者にも対象を広げた分がカバーできるとのことです。なお、有料化に伴うシステム改修費と制度の周知にかかる費用として、5000万円がかかります。
今月行われた障害者団体への説明会では、「サービスにお金を払うのは当然」(横浜市心身障害児者を守る会連盟)、「1800円に引き下げたことでやむを得ない」(横浜市身体障害者団体連合会)という意見があった一方、「あくまでも0円を要望」「経済的状況から負担金を払えない人がいる」(横浜市精神障害者家族連絡会)、「収入のない人からはお金を取らないてほしい」(横浜市身体障害者団体連合会)などの意見が出されました。
日本共産党の古谷やすひこ議員は担当常任委員会で、「ただ生きるだけでも非常に厳しい状態にある方々に有料にするのは本当に間違った施策」と指摘。また、同党の白井まさ子議員は12月議会で、障害者の外出を支援し障害者等の福祉の増進を図ることを条例提案の理由としているが、利用者負担金の導入の「どこが福祉の増進なのか、福祉の増進にどうつながるのか」と市長に迫りました。
市は金額を下げることで議会の了承を得ようとしていますですが、金額をいくらに下げようと、経済的精神的に大変な思いをしている障害者から負担金をとる制度は、福祉とは相容れません。日本共産党は、横浜市が他市に誇れる制度である現在の無料パス制度を維持するよう求め、有料化案には反対していきます。
議会開催のお知らせ(2013年横浜市第1回定例会)
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「こんにちは横浜市議団です」2013年1月30日(PDF版)