白煙があがった磯子火力発電所の監視を強化せよ
白井正子議員は、環境創造局審査で、磯子火力発電所の白煙、旧住友邸庭園整備、みどりアップ計画における樹林地の保全について、質問しました。
国の石炭政策によって43年前に運転を開始した磯子の火力発電所は、電源開発株式会社が稼働させ、同所のパンフレットによれば最新技術を用いた排ガス処理装置により大気汚染防止対策をとっているとなっています。しかし、近隣住民によれば何度か煙突から白い煙が確認されており、「昨年8月からばい塵装置に異常があるまま稼動が続いている」という関係者からの情報が日本共産党市議団に寄せられています。白井議員は、白煙は何か、排ガス中のばい塵についての本市の常時監視体制および監視結果はどうか質問しました。
環境創造局長は、白煙は石炭の完全燃焼によってできた水蒸気が冷えて白く見えたものと答弁。本市の監視センターで、電話回線を利用したテレメーターシステムで大型事業所の排ガス濃度等を常時監視し、電源開発のばい塵は排出基準を十分に下回っていることを確認していると答えました。
白井議員は、白く見える可視煙がばい塵であれば問題にもなるので、注意を要する事業所として、踏み込んだ調査を要求しました。
戸塚区にある旧住友家別邸は、昭和初期の建築様式の影響を受けたハーフティンバー・スタイルを取り入れた建築物で、建具、附属屋とともに国の重要文化財に指定されています。昨年3月に発生した不審火で、建物がほぼ全焼し、その後公園としての整備工事がストップしたままです。白井議員は、富士山が展望できる公園として住民が望んでいる一般開放に向けて、整備を急ぐように要求しました。
環境創造局長は、文化庁などの関係機関と協議しながら、整備を進めていきたいと答弁しました。
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