市立大学の厳しい進級要件のトイフル500点を卒業要件としたらどうか
2008年度予算特別委員会では4日、都市経営局の審議が行われ、日本共産党を代表して河治民夫議員(旭選出)が質問にたちました。
横浜市立大学の国際総合科学部では、英語技能試験トイフル(TOEFL)500点以上が2年次から3年次への進級要件となっています。トイフル導入初年度の2005年度入学学生数733名のうち、2年次終了時で進級できた学生は519名7割です。河治議員は、「これは異常な事態」「トイフル500点のクリアに向けての支援が問われている」と指摘しました。担当理事は、学生への支援として、効果的効率的なカリキュラムの工夫、個別にカウンセリングの実施、レベルに応じた英語教材、学習の進ちょく状況の記録・報告などを想定していると答弁しました。
さらに、河治議員は、現在の異常な事態の打開策として「厳しい進級要件のトイフル500点を卒業要件とする等、見直す考えはないか」と質問しましたが、担当理事は、「大学における進級要件の設定は大学の教育の中身に関すること」であるため大学にゆだねていると答弁するにとどまりました。
市内の米軍基地について、本市の「跡地利用行動計画」では、深谷通信所、富岡倉庫地区、池子地区の飛び地は「現地に米軍が駐留していない状況にあり、返還の環境が整っているとも判断できることから、早急な返還を要請していきます」としていますが、返還期日も明確にされず、返還は具体化されていません。
河治議員は、「本市は米軍が常駐していない状況との認識に立っている以上、市民が納得できるよう、国政府や米軍に説明を求めるべき」であり、財政負担があっても基地の跡地利用を市が責任をもってやるべきだと要求しました。それに対して担当理事は、県や県内各地と連携して国や米軍に対して強く働きかけていきたいと答弁しました。
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