市長は「上郷瀬上沢開発計画は認められない」明確な態度表明を
栄区東部に位置する瀬上の森は、深い谷が入り組んだ水と緑豊かな所で、円海山に続く横浜の貴重なみどりです。東急建設は過去に2回この森の開発を計画しましたが、いずれも実現していません。
東急建設は3度目の開発計画を今年1月に発表し、都市計画提案事前相談書を横浜市都市整備局に提出、都市整備局は3月9日付で事前相談に関する「助言書」を東急建設に交付しました。一方、林市長は1月6日の年頭記者会見で上郷開発について開発容認とも受けとれる発言をしています。
申し入れでは、市街化調整区域での住宅建設のための開発計画自体が「神奈川県整備・開発・保全の方針」に即していないこと、「樹林地の保全や市街地におけるみどりの創造をすすめていきます」とする市長の基本的姿勢に反すること、2007年の前回提案が9万余の市民要望を受けて横浜市都市計画提案評価委員会で否決されおり、その時と何も変わっていないことを指摘。そもそも、上郷の開発計画は東急側ではなく横浜市が持ちかけたものであり、市のこれまでの間違った対応を反省すべきだとしています。
その上で、市長は、緑地保全等の基本方針に立ち、みどりと環境の保全を願う広範な市民の期待に応えて「上郷瀬上沢開発計画は認められない」という明確な態度表明を行うことを求めています。
鈴木伸哉副市長は、市長は開発を容認しているわけではなく、みどりを守りたいという気持ちは一緒であり、東急建設の開発申請を受けて判断していくと説明しました。
申し入れには、大貫憲夫団長、岩崎ひろし副団長、あらき由美子、白井まさ子、古谷やすひこの各市議が参加しました。
申し入れ文書はこちらをご覧ください。