戦争賛美、平和憲法否定、原発推進の中学歴史・公民
育鵬社教科書が横浜の中学校で使用開始に
ー市内中学入学式で市民団体がチラシ配って問題提起ー
桜咲く春らしい陽気の5日、市内小中学校で入学式が行われました。未来をつくる子どもたちの健やかな成長を応援するとともに、希望のもてる社会作りに力を注ぎたいと思います。
この4月から中学校で使われる育鵬社の歴史と公民の教科書は問題があるとして、多くの教育者・学者・法律家さらに文化人や市民が中学校での使用に反対しています。これらの教科書は、新1年生(歴史)と新3年生(公民)の約5万2000人が使用します。
どこが問題?
日本が行った戦争を美化(歴史)
太平洋戦争を「大東亜戦争」といい、「戦争初期のわが国の勝利は、東南アジアやインドの人々に独立への夢と希望をあたえました」など、日本の戦争を正しいものとして描き、客観性を欠いており、アジア諸国からも批判を浴びています。
軍隊は必要?(公民)
自衛隊のイージス艦や戦車、戦闘機などの写真がずらり。「戦後の日本の平和は、自衛隊の存在とともにアメリカ軍の抑止力に負うところも大きい」と、軍隊の必要性を強調しています。
原発推進(公民)
話し合い学習の事例として原子力発電所を取り上げ、(注)で「見直しの議論が行われています」としながらも、「市民が原子力発電所と共存し、安心して生活できるように…」と原発への支持を誘導しているかのような書き方です。
盗作疑惑(歴史)
「15世紀の東アジア」の図版や「有権者数の推移」「国民総生産と経済成長率」の各グラフ等で他社の教科書からの盗作が疑われています。
そのほか、教育委員会が教科書選定の過程で、教科書取扱審議会の答申を無視するなど、問題が山積みです。
横浜市政新聞No.411を発行しました
タブロイド版見開きの4頁だてで、2・3月に開催された予算議会の報告が中心です。
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◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2012年4月11日(PDF版)