スイセンからも出ているから放射線は安全?
誤解生む放射線副読本の使用を取りやめよ
日本共産覚横浜市会議員団は11日、文部科学省作成の「放射線副読本」の配布・使用を取りやめるよう、山田巧横浜市教育長に申し入れました。
横浜市は昨年度、放射線副読本の要約リーフレットを独自に作り、それを使って授業を行いました。その結果、子どもが放射線はあまり心配しなくていいと思ったり、保護者から「学校で過敏に反応するのはよくないといわれたが、子どもは何に安心していいのかよくわからないと言っている」などの声があがり、混乱が起きています。
申し入れでは、保護者や市民が願うのは福島第一原発の事故で大量に放出された放射性物質から身を守る意味と方法を子どもに身につけさせたいということだとして、「放射線副読本」を使わずに、福島第一原発事故をふまえた放射線教育を進めることを求めました。
白井まさ子議員は、内部被ばくを避けるためにマスクを付ける子どもがからかわれるなどして「親も子どもも傷ついている」と訴えました。
教育次長は、副読本について「子どもたちが大人になる過程で出会う色々な事象を多面的・多角的に考えるための基礎・基本があると判断した」と述べ、今年度の授業で使用することを強調しました。
放射線副読本とは
文部科学省が原子力業界の広報団体「日本原子力文化振興財団」に委託して作成・発行したもの。
横浜市は市立小中高等学校の全児童・生徒分約38万部を文科省に発注し、すでに各学校に配付済み。文部科学省では、放射線副読本の使用について各自治体の判断にまかせています。
放射線等に関する副読本については、文部科学省のホームページのこちらをごらんください。
小学校児童用、中学校生徒用、高等学校生徒用、およびそれぞれの教師用解説書がダウンロードできます。
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「こんにちは横浜市議団です」2012年4月18日(PDF版)