池子米軍住宅は本当に必要か?
根岸、逗子市の池子、いずれの米軍住宅も空き状況
「在日米軍人等の施設・区域内外の市町村別居住者数」が18日、横浜市議会に報告されました。これは、日本共産党市議団が市当局に入手と提出を求めていたものです。
資料(下表参照)によれば、昨年3月31日時点で横浜市の在日米軍人等の施設・区域内の居住者は、軍人・軍属・家族あわせて647人、逗子市のそれは1,745人で、いずれも前年度より減少しています。これは、福島原発事故を受けて帰国したことなどによると思われます。
横浜市内の米軍居住施設は、戸数385の根岸住宅だけです。昨年3月31日時点で、根岸住宅の入居戸数は、最大で軍人と軍属を合わせた253戸で、計算上では132戸が空き家です。同様に逗子市の米軍住宅(854戸)の入居戸数は564戸で、計算上では290戸が空き家です。2010年でも根岸57戸、逗子101戸が空き家だった計算になります。
これらのことから、昨年3月時点で根岸住宅は100戸以上が空いており、入居している約250戸分は逗子市の米軍住宅の空きで十分まかなえることになります。
池子米軍住宅建設の根拠は崩れた
横浜市における池子米軍家族住宅は、老朽化した根岸住宅の代替として建設するといわれていますが、今回の資料で米軍住宅数は不足しないことが明らかになりました。
日本共産党は、市議会で繰り返しこの問題を取り上げるとともに、住宅建設を行わないよう国へも働きかけてきました。
貴重な自然の宝庫である池子の森に、きな臭い米軍住宅は不要です。
注)横浜市における池子米軍家族住宅建設計画
防衛省南関東防衛局が昨年8月に出した基本配置計画案では、横浜市域の36.7ヘクタールに、3階建て住宅51棟385戸、小学校、プール、食堂、図書室などを整備するとしています。
横浜市が放射線量測定機器貸し出し開始
―日本共産党の要求実る―
横浜市は19日、放射線量簡易測定機器を市民に無料で貸し出すと発表しました。日本共産党市議団が市に対する緊急申し入れなどで繰り返し求めていたものです。
貸し出しは予約制で24日から受付開始、貸出期間は1月30日から4月27日の平日9時から16時までです。貸し出し希望の方は各区役所または放射線に関する健康・食品電話相談窓口(045-671-2470)へお問い合わせ、または市のホームページをご覧ください。
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「こんにちは横浜市議団です」2012年1月25日(PDF版)