申し入れ等
2025年5月27日

横浜開港祭での自衛隊護衛艦「いなづま」の一般公開の中止を求める申し入れ

2025年5月26日

横浜市長 山中 竹春 様

日本共産党横浜市議団 団長 古谷やすひこ 

5月31日、6月1日にかけて臨港パーク、みなとみらい21地区などで開催されている「横浜開港祭」は、横浜の開港記念日を祝うお祭りであり、今年で44回を迎える歴史と伝統ある行事です。横浜市外からも多くの方々が訪れるイベントです。

繰り返される海上自衛隊の「護衛艦」の一般公開

このような横浜港の開港を祝う祭で、近年、海上自衛隊の護衛艦の一般公開が続いています。2018年には、「空母化」への改修が行われている護衛艦「いずも」が大さん橋で一般公開されました。

今年は、護衛艦「いなづま」が一般公開されています

「いなづま」は、12.7mm機関銃、62口径76mm速射砲、魚雷を遠距離に飛ばすための垂直式アスロック発射装置、3連装短魚雷発射管、艦対艦ミサイル発射装置、垂直式短SAM発射装置、高性能20mm機関砲を装備した、対空、対艦および対潜攻撃能力を有した「武装」艦船です。(出典:海上自衛隊第4護衛隊群オフィシャルサイトより)
開港祭の期間中、横浜ハンマーヘッド9号岸壁で一般公開させる予定です。

市民が祝う日にふさわしいものなのか

自公政権が押し進める「大軍拡」「戦争する国づくり」に対して、心配と不安をかかえる市民もいる中、はたして自衛隊の艦船の公開を市民のお祝いの日に行うことがふさわしいのか大変疑問です。

開港祭での自衛隊艦船の入港・展示・公開は中止を

横浜市は、1970年12月に「平和都市宣言に関する決議」を、さらに1984年には「非核兵器平和都市宣言に関する決議」を横浜市会で行っています。また、2016年に策定された「横浜市国際戦略」のなかでも、これまで横浜市が行ってきた様々な国際平和に関する事業に対して国連からピースメッセンジャー都市の称号が与えられ、横浜市の国際平和への寄与は高く評価されていることが記されています。2018年には横浜市国際平和の推進に関する条例が議員提案により制定されたことを受けて、「横浜市は今後も、本条例の制定を踏まえ、海外諸都市や国際機関等との連携・協力を通じて、市民の皆様の平和で安心な生活と、国際平和の実現に向けて取り組んでいきます」としています。

このような経過からみれば、開港祭での自衛隊艦船の一般公開が続くことは、これまでの横浜市の国際平和に向けて培ってきた信頼を傷つけるものになると言わざるを得ません。

全市民が心から開港をお祝いできる開港祭となるよう、港の使用許可を出している横浜市として、自衛隊艦船の入港・展示・公開を中止するよう求めます。

以上


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