4月30日、日本共産党横浜市議団は、新型コロナワクチンの高齢者個別接種会場として準備を進めている汐田総合病院(鶴見区)を視察し、ワクチン接種の現状や課題、要望などを聞き取りました。宮澤院長、小川事務長ら5人が対応しました。汐田総合病院では、現在、コロナ専用病棟に8人が入院しています。
宮澤院長は、ワクチンの病院での個別接種は、6月から一日60人、一週間で420人程度が接種できるよう準備を進めている。しかし、医療従事者用のワクチンは、一回目の接種が終わっているのは3分の1で、終了見込みは5月末としているが、2回目分がまだ届いておらず予定は不透明だと話しました。
また、深刻なのは集団接種会場や個別接種会場に来られない往診患者などのメドが立っていないこと。それはワクチン接種にかかる費用を、国からの支払われる報酬ではまかなえないことに加え、往診の場合は、一人の患者にワクチン注射をしてから、副作用反応などの対応から30分は医療チームが現場にとどまる必要があり、十分な体制がとれないと話しました。
古谷やすひこ副団長は、ワクチン接種は多くの人に待たれているが、現場の医療機関への支援抜きにはとても達成できない。聞かせてもらった現状や要望を市に届け、支援の拡充を求めていくと述べました。