6月13日(水)日本共産党横浜市会議員団は、神奈川・横浜の夜間中学を考える会の皆さんと、来年度予算要望について、懇談をおこないました。
同会から三階 泰子代表ら6名の方が、日本共産党横浜市議団からは、あらき 由美子団長をはじめ、7人の議員と事務局1人が出席しました。
市は「義務教育未修了者に中学校教育課程を履修させ卒業資格を与えること」を目的に、市内5校(蒔田・西・仲尾台・鶴見・浦島丘)に夜間学級を設けていましたが、2014年度、5校が蒔田中1校に再編・統合されました。
・2019年度の教職員配置にあたっては少なくても6名以上の専任教員の確保を。
・2学年合同授業が解消されて各学年の授業展開となり、各学年2クラスの進度別クラス が設置された。今後は、一部教科の免許外指導の解消及び日本語力の不十分な生徒の為の日本語特別クラスの設置を。
・各区役所等での夜間学級PRポスター掲示及びチラシの設置がされた。今後は広報よこはま等でPR拡充を。
・2015年7月の文部科学省の既卒者(形式卒業者)の中学校夜間学級での受け入れを可能とする通知等を踏まえ、夜間中学が学齢超過者の進路先の一つであることを、わかりやすく広く市民へPRを。
・現在、市内在住または在勤でない方は、蒔田中学校夜間学級に入学できていない。文部科学省「夜間中学の手引」や他県の「生徒の居住市役所に応分の経費負担を求める」等のやり方を研究し、県内全域から入学の受け入れを。
・市として市内の義務教育未修了者ニーズ調査を。
・夜間中学生にも就学援助の適用を。
・夜間学級の配当予算を抜本的に増額するとともに使用できる教室等増を。
・給食の実施を。(川崎の西中原中学ではパンと牛乳が支給されている)
など、多岐にわたって要望が寄せられました。
懇談では、『ただでさえハードな就業環境の中、担当教科外を教える事は、教師に負担を強いている。専任教員の確保を』
『蒔田中学校が夜間中学であることが知られていない。それでも生徒数は40名を間もなく超える。もっと知られれば、沢山の人が学びを手にすることが出来る』
『夜間中学は社会の宝、昼間通学の子どもらと同じように支援を』
等々、時間内フルにお話しを頂きました。
あらき団長は『予算措置を取らなくても実現可能な要望はある。義務教育未修了者調査等と、地元蒔田中のヒアリングや都の夜間中学視察を行うなどして、現状を把握し、皆さんと一緒に改善にむけて頑張らせて頂きたい』と述べ、終わりました。