市民に分かりやすい議会めざして
秦野市議会のICT化推進を視察
日本共産党横浜市議団は、議場に大型スクリーンを設置し、今年9月から本会議での運用を始めた秦野市議会を訪れ、同市議会におけるICT化推進の取り組みについて、視察しました。
秦野市議会では、議会基本条例で定めている情報共有の迅速化、議会運営の効率化、情報発信力の向上・迅速化、議会活動の明瞭化などを満たす手段として、ICT化推進を進めることにしました。
議員と市の幹部にタブレット端末を配付し、市の計画や議案等のデータを配信。議員が作ったスライドを議場の大型スクリーンに映し、議員がスライドを示しながら質問ができるようにしました。
導入予算は、タブレット端末と研修を含む議会システム費に180万円、大型スクリーン・プロジェクター等周辺機器設置に167万円です。タブレット端末は業者の無料キャンペーンを利用し、今後必要な経費は年120~30万円だといいます。
初めて導入した9月議会では一般質問を行った15人中10人がスライドを使用。傍聴者やインターネット中継を見た人から、わかりやすくてよいという反応があったそうです。
視察に参加した古谷やすひこ議員(鶴見区選出)は、秦野市議会の取り組みは費用面も導入方法も無理なくできるやり方で、市民にわかりやすい議会をめざすという観点で、横浜市でも必要だと述べました。
公務労働に、能力・成果主義はなじまない
あらき由美子議員(南区選出)が市職員給与条例改正案に討論
開催中の横浜市第4回定例議会で11月30日、横浜市職員給与条例の改正案が出されました。455円の公民較差をなくすため、月例給の扶養手当および住居手当、一時金を0.1月分引き上げる市人事委員会勧告に沿ったものです。
日本共産党は、本改正案に労働組合が合意しており、労使の協議を尊重する立場から、本議案には賛成しましたが、問題点を指摘しました。
あらき議員(写真左)は、引き上げ額が超低額であり、この額では地域経済の回復と住民生活の改善を求める市民の切実な要求に応えていないと指摘しました。
また、一時金の増額分のすべてを、能力・成果主義で評価して決める勤勉手当に配分していることを批判。あらき議員は、営利の追求を目的とする民間企業と異なり、公務労働は憲法および地方自治法の諸規定の実現にあるため、能力・成果主義はなじまないと述べました。
本議案は、無所属クラブ・ネット所属の2議員を除く賛成多数で、可決されました。
◎討論全文は、こちら「横浜市一般職職員の給与条例改正案に対する討論」をご覧ください。
◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2016.12.2号(PDF版)