高齢化社会の足として重要なバス路線を確保せよ
2014年度決算特別委員会交通局の審議で、宇佐美さやかはバス路線の復活、交通局職員の健康管理、地下鉄線の高架下利用、地下鉄線補修工事について、あらき由美子議員は南区役所移転に伴う新バス路線などについて、質問しました。
高齢化社会、郊外部の人口減、自動車中心の交通政策などで、バス路線廃止など地域公共交通が衰退し、移動制約者が増大しています。こうした状況下で地域公共交通に求められる役割は、外出機会の増加によるまちの賑わいづくり・健康増進策や、人の交流の活発化など、ますます重要となっています。
宇佐美議員は、廃止された神奈川区の66系統路線を例に上げ、市も高齢化が進み、バスを必要とする人がさらに増えていくと思われるため、環境にも優しいことをアピールして、必要とされているバス路線を増やすことを検討するよう求めました。
交通局長は、バス路線の新設にあたっては、一定の採算性、車両や乗務員の確保、安全な走行環境の確保、地元の同意が必要だと述べました。
地上を走る地下鉄線の高架下は、商業施設、町内会館、保育園、駐輪場、駐車場などに使われています。市営地下鉄ブルーラインのセンター南・北駅間の高架下活用については昨年、地元関係者や区役所等の行政関係者の意見をふまえ、基本構想が取りまとめられました。
宇佐美議員は、騒音、振動、日照、園庭などで悪条件の高架下は子育て環境として不適切であるため、保育園の設置を制限するべきではないかとただしました。
しかし、交通局長は、地域や保育園の関係者から高架下の環境について特段の意見等は聞いていないので、現段階では保育施設や福祉施設の立地について制限を設ける考えはないと答えました。
来年2月に移転する南区役所にかかわる新バス路線は、当初から赤字が見込まれています。交通局としては、1年間の試行期間を設け、一定の目標を定めて本格運行の可否を判断したいしています。
あらき議員は、赤字を理由に簡単に廃止はできないため、区役所などと連携して、継続運行できるようにしてほしいと要望しました。
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