道路整備費は高速道路優先ではなく、生活道路優先に
2014年度決算特別委員会道路局の審議で、岩崎ひろし議員は道路関係事業費の使い方、高速横浜環状道路南線事業、戸塚駅のバリアフリー化について、質問しました。
高速横浜環状道路整備費は、2009年度に約100億円だったのが、2015年度予算では3倍超の約300億円に跳ね上がっています。岩崎議員は「私の調査では、他の政令市で道路関係事業費の3分の1も高速道路に配分しているところはありません。一方、生活関連道路費は、増加が見込まれる事業にもかかわらず、毎年、不当に低い水準で抑えられています」と述べました。
なかなか進まない生活道路整備の実態を、戸塚区を例にあげて具体的に示しました。2014年度交通安全施設等整備費で実施したのは防護柵6か所204m整備と道路照明灯2灯の新設だけで歩道、標識、誘導用ブロックの設置はやっていないこと、県道大船停車馬矢部線の拡幅整備が30年間事業中のままであること、桜木東戸塚線の平戸地区ではあとはトンネルを掘るだけの状態が10年放置されていることなどです。
岩崎議員は、市長は高速道路と生活道路のバランスは取れているといつも答弁するが、生活道路は後回しでバランスは取れていないとして、「横環に偏重した予算配分を改め、生活道路を重視した配分にする必要がある」と主張しました。
道路局長は、横浜環状道路は市民生活の利便性向上や横浜経済の活性化にとって欠くことのできない道路であり、都市計画道路や生活道路の整備も適切に行い、道路ネットワーク全体として機能させていくことも重要だとして、横浜環状道路工事には必要な時期には必要な投資を行い、整備を進めるとともに、生活道路の整備や維持管理、保全にもしっかりと取り組んでいくと、答えました。
横浜環状道路について、日本共産党は計画自体の白紙撤回を含む抜本的見直しを求めていますが、工事が強行されている以上は、地域住民への被害、損害、負担等が少しでも軽減されるよう、市として責任をもって行うことを求めました。
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