NEW!横浜市会のハラスメント防止条例が全会一致で制定。職員から寄せられた切実な声と、議員の責任
【報告者】古谷やすひこ 2026年10月30日
昨日、横浜市会議員のハラスメント防止等に関する条例が、全会一致で制定されました。
条例が制定されたことは、大きな前進です。しかし、本当に大切なのは、これからどう運用していくかです。形だけの条例に終わらせず、ハラスメントをなくし、職員の皆さんを守ることができる、実効性のある仕組みにしていかなければなりません。
引き続き、その運用をしっかりと見ていきたいと思います。
今回、私が特に取り上げたいのは、条例制定にあたって実施されたパブリックコメントに寄せられた意見です。
市民の皆さんからも多くの意見が寄せられましたが、実は、市役所の職員の皆さんからも、切実な声が数多く寄せられていました。
その中には、議員による職員へのハラスメントだけでなく、議員と市役所職員との関係にかかわる、非常に重大な問題も含まれていました。
議員の議会質問を、市役所職員に作らせている?
一つは、無所属議員も含めて、市会での質問原稿や質問事項そのものを、恒常的に市役所の職員に作成させているのではないか、という問題です。
職員からは、次のような意見が寄せられました。
「市役所職員が議員に代わって質問を作成していることは、ハラスメントになるのでしょうか。打ち合わせのメモではなく、議員が議会で行う質問を市役所職員が代わりに考えている。市会議員の皆さんは、その実態をよくご存じですよね」
私たちも、そういう話は耳にしています。
ちなみに、私は質問を作るのが大好きですので、職員に質問原稿を作ってもらうようなことはしていません。しかし、実際にそういうことがあるという話は聞いています。
これは、議員と職員との関係を考えるうえでも、非常に重大な問題です。今後、しっかりと質問していきたいと思っています。
職員から寄せられた、議員によるパワハラの実態
さらに、職員からは、議員によるパワハラについても具体的な声が寄せられています。
「市長からパワハラを受けたことはありませんが、議員間のパワハラは何度もあります。大きな声で威圧する、露骨に不機嫌な態度を見せる、職員の手元にある資料や書籍を承諾なく奪う、早口でまくし立てる。
議員の求めを受けて、市会での議員の質問原稿を作ってきたのに、『全然違う』と言って何度も書き直しをさせる」
ここにも、議員の質問原稿を職員に作らせているという問題が出てきています。
議員が自ら行うべき議会質問の準備を職員に担わせ、そのうえ何度も書き直しを命じる。こうしたことが実際に行われているとすれば、到底見過ごすことはできません。
また、別の職員からは、長年市会議員を務めている議員からパワハラを受けたという、さらに深刻な声も寄せられました。
「実名を出そうか、最後の最後まで悩みましたが、やめておきます。長年、市会議員を務めている方から、過去に私自身がパワハラだと認識する出来事がありました。そのときの恐怖や悔しさは、今でも忘れられません。
職員を守る条例ができたことには期待感があります。一方で、訴えたことで大ごとになってしまうような方法でしか訴えることができないのであれば、この条例を使うことはできません。ぜひ、そうならない仕組みづくりをお願いしたい」
この声は、非常に重いものだと思います。
条例ができても、被害を受けた職員が安心して相談できなければ意味がありません。相談したことで不利益を受けたり、職場で居づらくなったりすることがあってはならないのです。
安心して声を上げられる相談体制と、相談した職員を守る仕組みを整えることが必要です。
条例をつくって終わりにしない。実効性ある運用を
今回、職員の皆さんから寄せられた声を通じて、議員によるハラスメントの問題が決して一部の特殊な問題ではなく、職員の皆さんにとって切実な問題であることを改めて感じました。
ハラスメントをなくすためには、議員一人ひとりが自らの言動を見つめ直し、職員の皆さんを対等な立場の仕事のパートナーとして尊重することが大前提です。
そして、何よりも、議員が職員に自分の議会質問の原稿を作らせているという問題は、本当にとんでもない話だと思います。
議員は、市民の代表として、自ら調査し、考え、自らの責任で議会質問を行うべきです。
今回制定された条例が、職員の皆さんを本当に守るものとなるよう、実効性ある運用を求めていきます。
そして、議員によるハラスメントや、職員に質問原稿を作成させるような問題についても、しっかりと正していきたいと思います。
このパーソナリティは気に入りましたか?




横浜ノース・ドックに新たな米軍部隊を配置。...
横浜市会議員のハラスメント防止条例、実効性...
