横浜市議会 あらき由美子議員が一般質問
障害者に福祉パス代3200円を負担させるのか
横浜市議会では13日一般質問が行われ、日本共産党を代表してあらき由美子議員が質問しました。
障害者に応益負担は間違い
横浜市は、障害者が無料で市営地下鉄や路線バスに乗車できる福祉パスについて、軽度の知的障害児・者に対象を広げる一方で、一律年間3200円の利用者負担を導入しようとしています。
あらき議員は、市の福祉パス利用者アンケート結果から障害者には低収入の人が多いことを示し、「収入の低い障害者に利用者負担を強いることは、さらに生活困窮に追い込むことになるという認識があるのか」とただしました。
さらに、「障害者に応益負担を押し付ける考え方そのものが間違い」と批判し、利用者負担の導入で福祉パスの交付が減り、障害者の社会参加を阻害することになると述べました。
林市長は、「福祉パスの見直しは受益者負担を目的としたものではなく、適正交付を目的としたもの」であり、「そのため、所得によらず一律定額による金額を設定した」と述べ、「限られた財源の中、対象者の拡大など支援の必要な障害者に適切なサービスを提供」していくと強調しました。
現場主義の市長なら保育園に出向いて判断を
保育所待機児童解消について、あらき議員は市立保育園を現地調査した上で、保育士の経験も生かして質問しました。
あらき議員は、ホールを保育室に転用したり狭い園庭のプールを壊して保育室を作ったりして市立保育所の定員を無理やり増やした結果、子どもたちにかみつきやひっかきという悪影響が出ていると指摘。現場主義をかかげる林市長に、実際に保育所に出向いて現状の是非を判断するよう、求めました。
林市長は、担当の所管にもう一度しっかりと現地視察をさせると約束しました。
横浜市が「障害者の外出支援制度見直し案」に関する市民意見募集中
横浜市は、福祉パスを含む障害者の外出支援制度の見直し案について、市民意見募集を実施中です。募集期間は、6月11日(月)~8月17日(金)の約2か月間です。
意見募集用紙を区役所、市役所等で配布するほか、障害者手帳所持者のうち約1万人の方へ意見募集用紙が直接送付されます。また、7月12~24日の間に市内5か所で市民説明会が開かれます。
意見は、募集用紙に貼付けされている返信用はがきによる郵送のほか、Eメール(kf-ikenboshu@city.yokohama.jp)でも受けつけています。
障害のある方も、障害のない方も、福祉パスをはじめ障害者の外出支援制度はどうあるべきか、どうしてほしいかなど、どんどん意見を送りましょう。
くわしくは、横浜市健康福祉局障害福祉課(電話 045-664-2625 FAX 045-671-3566)、または横浜市ホームページへ
あらき議員の質問と答弁はこちらをごらんください。
◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2012年6月20日(PDF版)