予算特別委員会総合審査
横浜駅周辺地下街の防災対策を
横浜市議会予算特別委員会では21日、第1・2委員会合同の総合審査が行われ、日本共産党を代表して岩崎ひろし議員が質問しました。
横浜駅周辺大改造計画として「エキサイトよこはま22」があります。岩崎議員は、「横浜駅周辺の再整備は市全体のまちづくりの手本になるべき位置付けの高い事業だ」としながらも、「問題はその方法、進め方」として、特に地下街の防災面から質問しました。
横浜駅周辺は明治末期から戦前にかけて埋め立てられましたが、その工法の詳細は不明です。また、地下街について、市は人や車の出入り口は把握していますが、換気口など開口部や民間ビルにかかわる部分等全体像は把握しきれていません。
岩崎議員は、「『エキサイトよこはま22』は超高層ビルを林立させる華やかさとは裏腹に、足元(の地下街)をまったく見ていない計画だ」と指摘し、実地調査・検証を行った上で防災の立場から計画の見直しを求めました。
林文子市長は、大がかりな建設計画なのでしっかりと慎重に調査・検証してきちんとやらせていただくと答えました。
小児医療費1日も早く小学卒業まで無料に
小児医療費助成制度は新年度予算で就学前から小学1年生に引き上げられますが、県内でくらべても全国的にも遅れは歴然としています。岩崎議員は、子育て支援としても大変大事な制度なので小児医療費を1日も早く小学校卒業まで無料化できるよう求めました。
林市長は、「もちろん、できれば広げていきたいと思う」としながらも、制度の拡充には多額の費用が必要となるので、財政状況を見極めながら検討していくが、「すぐさまお約束をできないのはご理解たまわりたい」と答えました。
予算議会閉会 日本共産党は予算組み替え要求
大型開発より中学校給食を
日本共産党横浜市議団は、一般会計予算の組み替えを3年ぶりに求めました。
横浜市の財政状況を踏まえ、市立中学校給食の実施と重度精神障害者医療費助成の2つの施策に限って、組み替えを求め、あらき由美子議員がその理由を説明しました。
横浜市の子育て環境は深刻で、30~40代とその子どもたちが市外に流出しています。これは横浜の将来を支える大切な層が少なくなるという重大な事態につながります。その打開策の一つとして、中学校給食の実施は有効です。今や政令市で中学校給食を全くやっていないのは横浜と大阪、堺の3市だけです。
また、神奈川県は今年4月から重度障害者医療費助成制度の対象に精神障害者(1級)の通院医療費を加えますが、本市では同様の制度がないため県の制度を利用できません。本市でも、精神障害者への医療費助成制度をつくることは急務です。
これらの財源として、急いで整備する理由のない南本牧ふ頭高規格コンテナターミナル整備事業を凍結し、財政調整基金を取り崩します。
この組み替え動議は本会議で採択の結果、日本共産党以外の議員の反対で否決されました。
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「こんにちは横浜市議団です」2012年3月28日(PDF版)