予算を組み替えて中学校給食と精神障害者医療費助成の実施を
日本共産党は23日、新年度横浜市一般会計予算について速やかに組み替えを行い、再提出することを市長に要求する組み替え動議を提出し、あらき由美子議員がその提案理由を説明しました。
新年度の予算でも横浜市の財政状況はきわめて厳しいことを配慮して、組み替えは、「公立中学校給食の実現」と「重度精神障害者医療費助成」の2つの施策に限って求めました。
横浜市では近年子育て世代の市外流出が続いており、その打開策の一つとして市立中学校での給食実施が有効です。今や政令市で、中学校の給食を全く何もやっていないのは、横浜と大阪、堺市だけであり、育ち盛りの中学生にこそ給食を実施・提供するのは自治体の責任です。その所要額は施設整備費44億円と運営費5億円の合計49億円で、そのほかに国庫補助金44億円を見込みます。
神奈川県は今年4月から重度障害者医療費助成制度の対象に1級精神障害者を加えますが、本市には同様の制度がないため対象外となっています。今回対象となる精神障害者1級の方はわずか約2500人であり、実施のための所要額は1.8億円です。
これらの施策を実施する財源として、整備理由が希薄で将来見通しも不透明な南本牧ふ頭高規格コンテナターミナル整備事業の凍結と財政調整基金の取り崩しで65.1億円を捻出し、差額の14.3億円分は市債発行を減額します。
あらき議員は議員の賛同を求めましたが、賛成は日本共産党のみで、否決されました。
あらき由美子議員の予算組み替え動議の提案理由説明の全文はこちらをごらんください。