自民・民主・みんなの党が海外視察
公費で物見遊山はもってのほか、必要なら政調費で
横浜市議会の自民10人、民主5人、みんなの党1人の議員計16人が11月5日から19日まで、海外視察に出掛けました。費用は、1人120万円を上限としています。
当初、公明党5名を含む23人が参加予定でしたが、中尾智一市議(当時・民主)の逮捕や「諸般の事情」などを理由に7人が参加を辞退しました。
5大陸をめぐる観光旅行?
まず、ドイツのフランクフルトで、全員で現地の市議と「親善サッカー」。しかし、この「親善サッカー」は横浜市議会として決定したものではありません。
その後3班に分かれて、南アフリカ、ブラジル、アメリカ、フランス、シンガポールなど合計8か国を訪問予定でした。
市民から批判の声
この海外視察に対して、市民から「放射能への対応が急がれるいま、大人数でお金をかけていくべきではない」「そんなお金があるなら放射線量測定機を買って」など、抗議が殺到。11月9日までに市会事務局には73件の意見が寄せられ、同局担当は「議会事務局にこんなに意見がよせられるのは初めて」と話しています。
ツイッターでも、議論続出。「国民目線になってほしい」という意見に対して、自民党の斉藤達也議員は「今回の視察はだれに何と言われようと行かせていただきます」と強気の返信です。
日本共産党のみが反対
議会では、9月20日に「議員派遣」として採決が行われ、反対したのは日本共産党の5人のみで、他の議員は全員賛成しました。
日本共産党の大貫憲夫団長は「公費で物見遊山はもってのほかです。辞退した議員のキャンセル料も市費負担です。市政のために視察が必要なら、月55万円支給されている政務調査費をあてるべきです」と指摘しています。
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