【報告者:古谷やすひこ 2025年9月27日】
福島県の富岡町の駅がそこにあります。今日はこれから福島原発の視察に入っていきます。事故からもう15年経ちました。現状は、新しい家がほとんどで、古い家がほとんどないような、この町に人もそんなに歩いてない状況だというふうに思います。どういうふうになっているのかぜひしっかり見ていきたいと思います。
近くのビジネスホテルで今撮影を行っています。今日は、朝から横浜を出て福島第一原発の視察をしてきました。残念ながら、福島第一原発は写真が不可、動画も不可ということで、映像はありません。目の前で、第一原発、第二原発を見てきました。私が持っていた線量計も振り切れてしまって、数字が出てこなくなりました。それぐらい、まだまだ線量が高いところで、1日あたり4000名を超える方が、そこで廃炉作業に従事しています。廃炉作業に従事して4000名、それは尊いことであるし、必要なことではあると思いますが、電気を何も生み出してないところに、それだけのお金を投下しているのは一体誰が支払っているのですか?と言いたくなります。こうしたことを考えていると、デブリもまだ全然取り出せてない状況にある。どんどん汚染水もたまる一方であるということから、考えれば原発に未来はないのではないかなということを改めて思います。
町中を見ても非常に新しい建物なども多く、そこもおそらく国費がドンと入って、道路作ったり、役所作ったり、消防所作ったり、そういうことにお金をどんとかけたと思います。しかし、住民は戻ってきていません。商店街も戻ってきていません。これでは復興とはとても言えないというふうに思います。
廃炉資料館も見させてもらいました。東電がやっている努力は分かりました。こんな風に廃炉に向けて頑張っていることはわかりました。けど一方で、その被害によって県民の皆さんがどれだけ苦しんだか。地元の皆さんがどれだけ苦しんだかということは一つも分かりません。また謝っているんですよ。反省はしているけど、責任は認めていないんじゃないかなというふうにも思います。明日もまだ被害があった福島県内見てまいりたいというふうに思っております。
