【報告者:古谷やすひこ 2025年6月25日】
今日予算要望の懇談をしたのは神奈川県民主医療機関連合会の皆さんです。そこの医療の分野の皆さんと懇談をさせてもらいましたが、2つ要望が出されています。
今、経営状況が非常に厳しい状況なので、診療報酬の再改定を行うように国に求めてもらいたい。これが一つ目。
二つ目が、横浜市として物価高騰に見合った費用の助成を行ってもらいたいこういう要望が出されました。
そういう事態の中でどういったことが起きているかというと、病院の経営がやっていけない事態だということと、あとは今話題になっているOTCの保険外しの問題。風邪薬やシップ薬、アレジオンとかガスターとかPL顆粒とか。こういう一般的なものが薬局でも買えるようになっていると、薬局で買える薬品については、保険から外しますということなので、結果的に患者さんの負担が大きく増えます。
選定療養費の問題も出されました。選定療養費というのは、医療機関は保険診療が基本ですが、それではない自己負担のものがあります。これが、病院の裁量で自由に決められますよということで、結果的に苦しい医療機関は、例えば初診料とか再診料の設定だったり、差額ベッド料の設定だったり、そういったものについては病院の基準で決めてしまうということがあります。でも今日懇談した病院のみなさんは、良心的なのでそういったところでお金を取りません。差額ベッド料も取らないというところです。政府は、保険を外して自己負担を増やすということをやろうとしています。これについて疑義を唱えられております。
また、患者さんから医師が最近言われたのは、長期処方にしてほしいということが言われます。1ヶ月に1回来ていたものを、3ヶ月に1回にする。そうすると初診料・再診料が減ると病院にとっては収入が減るということになります。次の予約は年金支給日の後にしてもらいたいということで、収入がないのでそこでしかお金が払えないということであります。本当にお金がなくて、医療にかかれない時代が進んでいるということであります。今、患者さんが患者さんになれない時代が続いているということです。
そんな中で、支える体制も、医師不足、看護師不足が相変わらず多いと。ここにしっかりお金をつけるべきだということで要望をお聞きしました。今日受け止めたい要望はしっかりと横浜市に対しても要望してまいりたいと思います。
