○横山勇太朗委員長 次に、古谷靖彦委員の質問を許します。(拍手)
◆古谷靖彦委員 日本共産党、古谷靖彦です。党を代表して質問させていただきます。 まず、初任給の低さの改善について伺います。 今日、くしくも今回の消防局審査の中で多くの会派から初任給の低さ、処遇の改善、これが非常に求められて指摘がありました。私も本当に同意見です。改善を図っていただきたいと思ってこの質問も取り組んでおります。局長、まずですが、この改善の必要性を改めて伺います。
◎平中消防局長 先ほども申し上げた内容と重複いたしますけれども、例えば令和5年の本市消防職員の大卒程度初任給は地域手当を含め約22万3000円となっております。近隣都市の採用案内では、東京消防庁が約25万9000円、川崎市が約22万9000円等となっており、各都市と比較しますと差があるのが現状となっております。
◆古谷靖彦委員 この改善を図るために、副市長、この問題はこれだけ、先ほど指摘したとおり各会派から全て同じ指摘がありますから、ぜひこの問題の解決についての決意を伺います。
◎伊地知副市長 先ほども申しましたように、まずは令和5年人事院勧告が出ておりますので、その人事院勧告に基づいて人事委員会のほうもそういう状況を踏まえて答申を出してくるものと思っておりますので、それに対して適切に対応していきたいと思っております。
◆古谷靖彦委員 ぜひ速やかに改善が図られるように強く要望しておきたいと思います。 次に行きます。施設基準に照らして足りないものについての改善についてです。 救急消毒室についてまず伺いますが、未設置状況をどうするのかということを私が質問したのが2016年の決算議会でした。当時の久保田局長が改善に向けて順次、消毒室の整備に取り組んでまいりたいと考えておりますとその当時答弁されてから9年がたちました。ようやく救急隊が配備されている署所全てに設備が設置されたと聞いていますが、まず所感を伺います。
◎平中消防局長 救急隊が所属する消防署や消防出張所でいつでも消毒作業等を行うことができるようになりましたので、安全かつ迅速な活動体制の確保につながったと考えております。
◆古谷靖彦委員 実際に見せていただいた鶴見区の寺尾消防出張所なのですが、これは外に設備があります。外にあるシンク、血液で汚れた予防衣なんかもこれでざっと洗うと思いますが、それを持ってどこに行くかというと、それを持って靴を脱いで階段を上がって事務所を抜けて洗面所横にある洗濯機に入れて洗うという動線です。非常に悪い動線だと思います。後づけだからやはりこうなっているのだと思います。まず1か所だけ見ただけですが、非常にこういう動線のところが多いのだろうと思います。こういったことについてどう改善を図るのか、伺います。
◎平中消防局長 洗浄・消毒設備は、庁舎や敷地内の空きスペース、電気、ガス、水道、排水等の敷設状況によって設置できる場所が限られておりますが、現場で実際に使用する職員の意見を踏まえて、庁舎の状況に応じて最適な場所に整備をいたしました。
◆古谷靖彦委員 ぜひ改善を図っていただきたいと思います。寝室も以前に比べてプライバシーが本当に守られるように改善がされたと思いますが、今後の改善方向を伺います。
◎平中消防局長 令和2年度に消防署、消防出張所の寝室にパーティション等を設置したことにより、全ての消防署所が個室または半個室となりました。今後、庁舎の建て替えや大規模改修の機会を捉え個室化を進めてまいります。
◆古谷靖彦委員 よろしくお願いします。体育館や訓練室なども倉庫のように使われているところも本当に珍しくないと思います。職員の訓練場所が署内できちんと確保できていないことについて改善が図られるべきではないでしょうか。どうでしょうか。
◎平中消防局長 救急需要の増加や複雑多様化する災害に対応するため、庁舎建設当時と比べ資機材等が増加しております。そのため、訓練室の一部スペースを活用し物品を保管している署所もございます。今後、庁舎の建て替えや大規模改修の機会を捉え収納スペースを確保してまいりたいと考えております。
◆古谷靖彦委員 今指摘した点は、全て建て替えが行われれば解消ができる課題です。ぜひ素早く進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。
◎平中消防局長 先ほども御答弁申し上げた内容と重複いたしますが、横浜市公共施設等総合管理計画に基づき、消防庁舎につきましても、公共施設の目標耐用年数である70年以上の使用を基本としております。この基本に沿いまして、庁舎の建て替えについて、将来人口推計あるいは消防救急需要の将来ニーズを勘案して進めてまいりたいと考えております。
◆古谷靖彦委員 それではやはり遅いと思います。先ほど指摘をした寺尾消防出張所はあと30年ぐらい使わなければならないという事態でありますので、これは速やかに改善を図っていただきたいと要望しておきます。 職場内のパワハラ解消についての質問に移ります。 昨年度の認知件数がなぜ大幅に増えたのか、伺います。
◎平中消防局長 ハラスメント相談制度の浸透、あるいは社会全体でのハラスメントに対する意識の変化により、これまで相談に至っていなかった事案の相談が増えたことが考えられます。
◆古谷靖彦委員 改善のためにどういう取組を行っているのかという問題なのですが、職場内だけではなくてぜひ相談窓口を外にも増やすべきだと思いますが、見解を伺います。
◎平中消防局長 消防局各部及び全消防署にハラスメント相談員を配置しているほか、当局の人事課を相談窓口として職員からの相談を受け付けております。また、消防局以外の区局の相談員に相談することも可能となっております。そのほか、時間外や休庁日にも利用可能な外部相談窓口が設置されております。こうした制度について改めて機会を捉え職員に周知してまいりたいと考えております。
◆古谷靖彦委員 職場内で起きているパワハラですから、やはり職場外での窓口を増やすべきだということを改めて指摘しておきます。 最後に、24時間使えるAEDの普及について伺います。 本市の救急条例でも位置づけられているAEDの設置ですが、本市としてどんな方針を持っているのか、まず伺います。
◎平中消防局長 横浜市救急条例では、一定規模以上の不特定多数の人が集まる建物やスポーツ施設、駅舎などにAEDの設置を義務づけております。
◆古谷靖彦委員 AEDが本当に最近増えたとは思います。ただ、AEDが必要な時間帯は日中だけではないと思います。市内にはAEDがまず何台あって、夜間帯でも使えるAEDは何台あるのか、伺います。
◎平中消防局長 救急条例に基づきましてAEDを設置している対象物は482施設となっております。夜間でも使用できるAEDは、設置されている施設の営業時間によって異なります。
◆古谷靖彦委員 つまり把握されていないということだと思います。ですので、少なくとも夜間帯で使えるAEDを増やすべきだと思います。この点、さいたま市では市内の全ての中学校の正門などの屋外にAEDを設置すると先日発表されました。さいたま市のように学校施設の外側に設置をするというふうになると、本市も24時間使えるAEDが一層普及を、こういう形で図るべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎平中消防局長 AEDの設置につきましては、今後も横浜市救急条例の趣旨にのっとり設置の普及を図ってまいりたいと考えております。
◆古谷靖彦委員 少なくとも24時間使えるAEDが横浜市内に幾つあるのかということについては調査するべきではないでしょうか。いかがでしょうか。
◎平中消防局長 横浜市救急条例でAEDを設置していただくというお願いをしている趣旨といいますのは、基本的にはその施設の公衆出入りの場所に設置をお願いしておりますので、その施設に出入りしている方々、その施設を利用している方々に万が一のことがあったときにいつでも使えるようにしていただきたいという趣旨で条例を制定しております。そのため、その施設の営業時間ということが使用できる時間帯の原則になるのではないかと思っております。
◆古谷靖彦委員 条例の改正をぜひ図っていただきたいと思います。AEDが必要な時間帯というのは日中だけでは恐らくないと思います。その点いかがでしょうか。
◎平中消防局長 先ほど申し上げましたが、その施設の利用されている方々がいつでも、何か万が一のときにはAEDを使用できる環境をつくっておいてくださいということが条例の趣旨であります。もしさらに、そのAEDの有無にかかわらず、とにかく何かがあったときにはすぐに119番通報していただいて救急車を呼んでいただくということ、迅速な通報というのが一番大事なのではないかと思います。
◆古谷靖彦委員 今回まずは改善をお願いして、質問を終えます。
