横浜市第3回定例会開会
消防職員の増員など消防力の充実を
2011年横浜市第3回定例議会が9月2日から10月28日までの予定で、開催中です。一般議案26件、予算議案5件の計31件が審議されるほか、決算特別委員会で2010年度決算の審議が行われる予定です。
2日には林文子市長が提出した議案に対する質問が行われ、日本共産党を代表して白井まさ子議員(写真)が質問にたちました。
防災対策補正予算を一定評価
白井議員は、補正予算案が施設の耐震化、津波対策、災害救助用資機材の充実をはかり、すべての市立保育所耐震化の予算がつくなど、東日本大震災を踏まえたものであることを評価しました。
実態とかけ離れた消防力再編計画は凍結を
その一方で、中田前市長が策定した消防署所・ポンプ車・職員などの数を国の指針よりも大幅に減らす現行の「横浜型消防力再編計画」が「消防力の充実強化に逆行する乱暴な計画」だと批判。策定から4年半たった現在、計画通りに進んでないことからも、実態とかけ離れており、計画をここで一旦凍結し、消防職員の増員など消防力の拡充への切り替えを求めました。
林市長は、「今の人数で、まさかの時の震災に対してとか、日常のいろいろな災害に対して対応力のある人数なのかも含めて、検討している」と答えました。
木造等の民間保育園の耐震補強補助を
また、白井議員は、市の耐震補強補助対象外となっている軽量鉄骨、木造の16の民間保育園を補助対象とするように改善を求めました。
林市長は、保育所建物の安全確保の重要性を強調し、「補助対象の拡大を含め、耐震化等スピード感を持って対応していきます」と表明しました。
市内全域に仮設トイレ用排水管の整備を
さらに、白井議員は、市内全域の地域防災拠点に仮設トイレ用排水管の整備、区や学校、住民の自発的な津波避難訓練に市が責任をもって支援することなどを求めました。
これらについて林市長は、それぞれ早期の整備完了を検討、地域が実情に応じた自発的な訓練を実施できるよう支援していくと答えました。
神奈川県・後期高齢者医療 保険料を引き下げよ!
神奈川県後期高齢者医療広域連合の2011年第2回議会が8月29日、横浜市内で開かれました。
県の2010年度の1人当たりの平均保険料は、全国で2番目に高い8万5724円です。その一方、年間所得200万円未満の被保険者が全体の88%で、そのうち「所得なし」の被保険者が全体の56%を占めています。
日本共産党の井口真美議員(川崎市議)は、被保険者の実態調査を要求。2010年度の保険料滞納者は1万4086人にのぼっており、低所得の被保険者が圧倒的に多く「払いたくても払えないからだ」と、保険料をあげないよう求めました。
また、同党の古谷やすひこ議員(横浜市議)は、県社保協が提出した保険料の引き下げなどを求める陳情について賛成討論などを行いました。
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「こんにちは横浜市議団です」2011年9月7日(PDF版)