議会での質問・討論(詳細)
2024年2月28日

2024年度予算特別委員会■港湾局(白井まさ子)2月28日(水)

○山下正人副委員長 次に、白井正子委員の質問を許します。
◆白井正子委員 日本共産党を代表して質問します。よろしくお願いいたします。  委員長、スライドの使用許可をお願いします。
○山下正人副委員長 どうぞ。
◆白井正子委員 埠頭の防災対策の充実についてです。  能登半島地震を受けまして、本市の地震防災戦略の見直しをするとされております。今回の能登半島地震では津波の発生により大きな被害が出ております。港湾局として防災対策の見直しに当たっては津波対策の強化が求められます。特に埠頭においてハード対策、ソフトの対策、両面でさらなる充実が必要と考えますが、局長の所感を伺います。
◎中野港湾局長 令和6年度に見直しを行う地震防災戦略では、物資輸送の確実性等の検証と対策の検討を行うこととされております。横浜港での災害時の物資輸送については、ハード面では海洋土木事業者による耐震強化岸壁や緊急輸送路の復旧、ソフト面では横浜港運協会、神奈川倉庫協会等による物資の運搬や保管が必要でございます。地震時において確実に機能するよう改めて検証を行いまして対策を検討してまいります。
◆白井正子委員 このたび横浜港での公共埠頭の大黒ふ頭を視察させていただきました。スライドを御覧いただきます。(資料を表示)大黒ふ頭は横浜ベイブリッジと、それから大黒大橋で陸地とつながる島式の埠頭です。完成自動車の輸出入拠点とされている。先ほどからも答弁で聞かせていただきました。また、多くの倉庫も稼働しております。このスライドは津波ハザードマップで避難対象区域を示したものです。そして、こちらは現在高波の侵入を防ぐために整備中の海岸保全施設の工事現場です。止水壁があります。高さは私の身長よりも低い程度で、止水門も設けられておりました。こちらは海岸保全施設の整備図ですけれども、止水壁の整備が大黒ふ頭の周囲に予定はされております。この事業は国費も入って5年前の2018年からスタートしておりますけれども、未整備の箇所がブルーのところでまだ残っております。新年度の予算ではこの整備費が国費を含めて8900万円計上してありますが、これでもまだ完成をしないと聞いております。この完成予定時期も示されておりません。国へこの整備費のさらなる負担を求めていただいて、海岸保全施設整備のスピードアップが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
◎中野港湾局長 いつ起きてもおかしくないと言われる首都直下地震や年々激甚化、頻発化する台風を踏まえますと、早期の海岸保全施設の整備が必要と考えます。そのため国と新たな整備手法の協議を行うとともに、国と連携いたしまして国費導入を図りながらできる限り早期の整備を進めてまいります。
◆白井正子委員 完成しなければその止水機能を十分に果たせないと思いますので、完成時期を示していただいてスピードアップをぜひよろしくお願いしたいと思います。  そして、工事現場には立て看板で津波避難経路と津波避難場所が示されていました。大黒ふ頭での津波避難場所は2か所設けてあります。横浜税関と横浜国際流通センターです。工事関係者を避難誘導するための情報発信をしっかりなされているなと現地で確認いたしました。そこで、津波発生時の避難についてなのですけれども、埠頭での避難訓練は現在個別訓練として事業所ごとに行われることになっていると聞いております。先日、神奈川県が避難を促すための注意喚起として高波浸水想定区域図を公表して、2024年度に本市として高波ハザードマップを改定すると聞いております。避難訓練の重要性が高まっていると感じております。  現在、大黒ふ頭の津波避難は所在地の鶴見区の防災計画に位置づけられておりますけれども、局として埠頭ごとの防災避難計画を策定して津波避難訓練の実施を支援するなどさらなる対策が必要と考えますが、見解を伺います。
◎中野港湾局長 これまでも港湾関係団体と連携体制を構築いたしまして台風等の荒天時の注意喚起、情報提供を行い、港湾で働く皆様の安全性向上に努めております。避難訓練は横浜市防災計画によりまして委員御指摘のとおり事業所ごとに実施に努めるということになっておりますが、埠頭ごとの避難訓練の実施は津波避難施設の周知や防災スピーカーからの情報伝達把握など埠頭で働く皆様の安全性向上に有効だと考えますので、今後埠頭会等の皆様あるいは関係団体と検討していきたいと思います。
◆白井正子委員 大黒ふ頭には客船ターミナルもあって大黒海づり施設もあって一時的滞在者も多いですので、ぜひお仕事での関係者を含めて避難誘導は大変重要になっておりますので検討をよろしくお願いしたいと思います。  次のスライドを御覧ください。本市のホームページには大黒ふ頭の便利MAPが載せてあります。食堂などがある厚生センターやトイレやバス停などが示されておりまして閲覧をされております。この便利MAPに2か所の津波避難場所も表示がしてあれば、ふだんから知ることになりまして避難行動につながると思います。関係者が見る便利MAPに2か所の津波避難場所も加えて示していただくよう提案しますが、どうでしょうか。
◎中野港湾局長 横浜港便利MAPは埠頭ごとに作成をしておりまして、食堂、売店、駐車場、トイレなどの場所を掲載しております。埠頭内の各施設やそれからホームページでも御案内をしておりまして、埠頭で働く方々やトラックドライバーの皆様から好評をいただいております。御指摘の津波避難施設等避難場所の周知は大変大事なことだと思いますのでこのマップに、すぐにできることですので、掲載してまいります。
◆白井正子委員 続いて、働きやすい環境づくりについて伺います。  働きやすい港湾の環境整備として2億1500万円ほど計上されて、そのうち働く人の通勤支援として路線バス運行に利用者の声を生かして利便性を向上する取組も含まれています。バス利用者からの要望への対応を現地で確認いたしました。(資料を表示)これはC2バースというバス停なのですけれども、このそばの様子です。バス停のそばには交差点があるのですけれども、大型トラックも頻繁に通行する中でバス停利用者は乗り降りの際に道路を横断します。要望としては、こちらの交差点に横断歩道をつけて歩行者の安全な動線を確保してほしいというものです。埠頭内の道路というのは道路法が適用されない道路ということで、港湾局として検討いただきましたところ、高速道路のランプウエーの橋脚があって見通しが悪いのでこの交差点への横断歩道の設置は難しいとされたということなのですけれども、働く人の安全最優先に歩行者の安全な動線が確保されるよう検討をしていただきたいと思います。どうでしょうか。
◎中野港湾局長 交差点付近への横断歩道の設置については、こちらの写真のとおり、国道357号の橋脚により道路の見通しが悪く危険なことから、既設の、向こう側のほうに、反対側に横断歩道があるのですが、こちらの利用を御案内しております。しかし、通勤時間帯に改めて現場を確認したところ、バス停の付近で斜め横断をしている方をかなり多く見かけました。そのため、埠頭で働く方々や周辺の事業者の皆様の御意見を伺いながら、バス停付近での横断歩道の設置を含めてさらなる検討を進めていきたいと思います。
◆白井正子委員 ぜひ安全最優先に検討をよろしくお願いいたしたいと思います。  また、先ほど女性専用の仮眠室やパウダールームを進めていると答弁をお聞きいたしました。大黒ふ頭の公共上屋内の休憩室も見せていただきました。ここにも女性専用のコーナーもあるのが当たり前ではないかとそのとき感じたわけなのですけれども、女性専用の休憩室をさらに設置するなど、増えている女性労働者の利便性向上を図ることが求められますがいかがでしょうか、伺います。
◎中野港湾局長 男女問わず埠頭で働く方々が安心して働ける環境を整えるということは、横浜港の担い手確保につながる重要な取組だと考えております。先ほどもお話しさせていただいたとおり、ターミナルの事務所では女性専用の仮眠室の整備でありますとか女性更衣室内へのパウダーコーナーの設置などが行われております。これに加えまして、市の第三セクターですが、大黒ふ頭横浜港流通センターでは女性約200人の休憩室を新たに設置する予定でございます。このような女性の働きやすい環境を確保する先進的な取組が他の施設にも拡大、波及するように働きかけを行っていきたいと思います。
◆白井正子委員 ぜひよろしくお願いいたします。今回の視察では、指定管理者の横浜港埠頭株式会社からも説明を受けました。働く人の声を受け止めた環境づくりが進められていることを現地で感じました。スカイウォーク前バス停近くの路面の白線が消えかかったところは引き直しがされました。そして、グラウンドのある中央緑地の草刈りが行われていました。厚生センター近くのバス停のぬかるみは排水溝の清掃でなくなるなど現地を確認してまいりました。引き続き、埠頭で働く人の働きやすい環境づくりを進めていただきますよう求めまして、終わります。


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