発行物
2011年6月1日

「こんにちは横浜市議団です」6.01号

5月議会閉会 敬老パス改悪 利用者負担11%増 自民・民主・公明・みんな賛成で可決

「こんにちは横浜市議団です」2011年6月1日 利用者負担を平均で11%値上げする敬老特別乗車証(敬老パス)制度の改悪案が、自民、民主、公明、みんなの党、ヨコハマ会の賛成多数で可決・成立しました。

利用者負担増の案は撤回を

 日本共産党の古谷やすひこ議員(写真右)は、5月31日の本会議・反対討論で、「利用者に負担増を押し付ける原案の撤回を求める」と述べました。
 古谷議員は討論でまず、常任委員会が差し戻した案と同じスケジュール案を提案したことに対して、「議会軽視の態度だ」と批判。市民アンケート結果の検証もほとんどなく、その公開もホームページ上だけ、実施までの周知期間がわずか4か月足らずと「余りにも乱暴な進め方」と述べました。

これで低所得者に配慮といえるか

 今回の値上げは、今まで無料だった生活保護受給者に3200円負担、所得150万円以下の低所得者層だけで増額分の50%を超えるというものです。さらに25%という値上げ率が一番高いのが本人非課税で同一世帯に課税者がいる層ですが、この層は敬老パスの交付数が一番多い層です。古谷議員は「どこが低所得者に十分配慮したものになっているのか」と厳しく追及しました。

民主は公約違反

 民主党は、4月の市議会議員選挙の届け出ビラで「利用者に負担増にならないよう、制度を存続」と公約。しかし「苦渋の決断」とはいうものの「前向きにとらえて」賛成です。古谷議員は「政治家としての矜持が問われる」と批判しました。

健康福祉・病院経営委員会での各党の意見(抜粋、一部要旨)

自民党「今回の案ですと、やはり三者一両損という感じの中で、ある意味では市民の方にもご理解がいただけるんではないかと思っている。我が党としてもこういう案でできればいいかなと思っている」(山田一海議員)「いまの中ではベストの案」(田野井一雄議員)
民主党「制度維持に向けてということですから、前向きに捉えている」「三者で負担を支えあうかたちですから、今回は苦渋の決断」(小粥康弘議員)
公明党「今回(第一条件の)持続が可能な仕組みをある程度作っていただいて、大変これ評価しているところ」「(市費投入を)80億ではなく88億5000万に固定したというところも、一定の評価」(加藤広人議員)
※みんなの党は発言せず。日本共産党の発言内容は本会議での討論と同様のため省略。

中学校給食の実施等を求める請願も自民・民主・公明が反対

 市立中学校の給食等に実施に向けて、生徒の昼食状況の調査と実施に向けての検討を求める請願については、自民、民主、公明、ヨコハマ会が不採択に賛成し、日本共産党、みんなの党、ネット・無所属クラブが不採択に反対しました。
 中学校給食については、4月の市会議員選挙で各党とも中学校給食の実施を公約で言及していました。しかし、自民・民主・公明は、横浜市が今年度昼食のあり方検討・調査等の予算をつけたことから、その推移を見守るとして、請願に反対しました。

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。

「こんにちは横浜市議団です」2011年6月1日(PDF版)


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