11月5日横浜市腎友会のお誘いによって、透析現場である「花クリニック」(金沢区)視察および腎友会役員との懇談を行いました。関美恵子議員(港南区選出)、河治民夫議員(旭区選出)、事務局員の3名が参加しました。
はじめに、医師の案内で病院内の透析病床を見学しました。何時間やっても料金は同じのため、経営優先で短時間の治療を行っている病院があるなか、この病院では患者本位に時間をかけて実施しているというお話がありました。また、透析液が汚いと炎症がおきたり動脈硬化が起こるため、この病院では機械を購入し、合併症の防止に努めているという説明がありました。透析液を作る機械室も見学させていただきました。
懇談では、院長や腎友会の方から「診療報酬の夜間加算が40%カットされ、夜間透析が減っている。社会復帰した人が、昼間働いて夜透析が出来るように、夜間透析を実施してきた。加算カットは、患者が自立して社会参加する精神に反する」「現在の糖尿病患者は、予備軍も含め全国で1600万人。腎臓病患者は、隠れ患者を含め2000万人といわれている。長期的に見て、透析が必要になる人が増えるのは、目に見えている」と、さまざまな意見がよせられました。災害時対応については、「新潟地震においては、自衛隊が患者の緊急輸送をして対応した。横浜の場合も行政にお願いしている」と話されました。
市への要望として、以下の3点が出されました。
1、透析医療助成(重度障害者医療費助成)の継続
2、在宅重度障害者手当ての継続
3、介護保険制度の「通院等乗降介助」を要支援1,2に認定された透析者にも適用
関議員は、「横浜市会議員団は、市民要望をまとめて11月26日に市長に提出する予定なので、皆さんの要望も取り入れて、実現に向けて努力していきたい」と述べました。