週刊ニュース
2021年5月25日

ただちにコロナワクチン接種予約の改善を 2021.5.26号

こんにちは21.5.26

ただちにコロナワクチン接種予約の改善を

5月21日(金)、横浜市議会では議案関連質問が行われ、日本共産党からは古谷やすひこ議員(鶴見区選出)が登壇。新型コロナ感染対策における、高齢者へのワクチン接種予約の取り組みについて、林文子市長に抜本的な改善を求めました。

ワクチン予約状況は順調?ネット苦手な80歳以上が取り残されている
古谷議員は、「予約状況は順調だ」と発言した林市長に対して、状況は大混乱の真っただ中にあり、一刻も早く混乱解消の手を打つべきだと主張しました。
現在、高齢者のワクチン接種予約は「早い者勝ち」の仕組みになっています。インターネットを通じた予約の方が比較的取りやすくなっていますが、接種の優先順位が高いとされる80歳以上の高齢者ほどインターネットを使えない方が多く、電話でしか予約や問い合わせができません。しかし、その専用電話がパンクしてつながらず、取り残されていることから、市の予約システムは著しく公平性に欠くもので、事態は深刻だと厳しく指摘しました。

電話つながらない現状改善し他都市のような親身な予約サポートを
古谷議員は、事態を一刻も早く改善するために、電話回線のさらなる増設や、限定している予約日を毎日できるようにするなどの至急改善の手立てが必要だと主張。
他都市で取り組まれている、市の職員がスマホを一緒に見ながら予約のサポートするなどの直接支援の強化や、地域医院の紹介など、日々変わるワクチン接種予約に関わる情報を、ネットを苦手とする高齢者にも届くような情報発信の改善を、市をあげて取り組むべきだと迫りました。また、医療機関の協力なくして接種計画は進まないことから、至急、月15万円程度の現在の協力金の上限を引き上げるよう提案しました。

接種会場に行けない高齢者の対応を
市長は、65歳以上のワクチン接種を7月末に完了させると言うが、通院できずに移動も困難な方は、どうするのか、しっかりとした手立てをとるよう求めました。

予約センターのブースの数増やす情報発信を強める…市長等答弁
林市長は、「予約センターのブース数を拡充していく」と答弁しました。
城副市長は、直接予約を受ける病院・診療所の個別接種会場について「協力医療機関名簿を区役所や、地域ケアプラザ等で配布しているほか自治会町内会を通じて掲示板へ提出する予定」であり、「高齢者に情報が行き届くよう広報していく」と答弁しました。医療機関への協力金については「国の動向を踏まえて更なるインセンティブ※の導入を検討する」と述べました。
また、接種会場に行けない高齢者については、「通院できず移動の困難な在宅患者については、かかりつけの医師による訪問接種を基本としている」「かかりつけの医師がいない場合については、区役所や地域ケアプラザなど関係機関と連携した支援を検討している」と答弁しました。

※意欲を引き出すことを目的として外部から与えられる刺激のこと。新語時事用語辞典より

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