教科書展示会を視察し、育鵬社版中学社会科教科書を閲覧
展示会の改善を確認
22日午後、党市議団は、中央図書館を訪れ、同日から開催された教科書展示会を視察しました。視察の目的は、コロナ禍に対応した会場設営と市民に開かれた運営となっているのか、育鵬社の教科書はどういう内容なのかを調査することでした。
会場は、地下1階にあり、閲覧用のテーブル・椅子8席が間隔を広くとって置かれていました。市民がコピー機の前で立って、コピーをされていました。会場にコピー機設置は、今回が初めてです。閲覧スペースも余裕があり、狭さを気にすることはありませんでした。アンケート用紙はA5からA4と記入欄が倍加、市教委宛にFAX・郵送も可としています。
いずれも改善であり、市民と党市議団がこれまで繰り返し行った要求が実ったものです。
しかし、図書館入り口には、教科書展示会の表示がなく、地下に降りる所の会場案内は小さく、まだまだ改善が必要です。
中学校教科書の採択が8月4日に行われます。2011年以来、戦争と植民地支配の肯定し、改憲志向とその危険性が指摘されている育鵬社の歴史・公民教科書を横浜市は使用しています。育鵬社の教科書は今回も文科省の検定をクリアし、採択の対象となります。
育鵬社教科書の危険な本質は今回も変わりがありません。歴史では太平洋戦争については「米英に宣戦布告した日本はこの戦争を自存自衛の戦争としたうえで大東亜戦争と名づけました」、日本の東南アジア占領を「東南アジアやインドの人々は独立への希望を強くいだきました」と記述しています。子どもたちに誤った戦争観を植え付けてしまうことが危惧されます。公民では、平等権について「行きすぎた平等意識は社会を混乱させ、個性をうばう結果になることもある」とわざわざ記しているのは育鵬社だけです。
視察を通じて、8月4日の教科書採択にむけて、党市議団が負っている責任をしっかり果たすことの重大さを体感できました。横浜の子どもたちのために、一丸となった取り組みに尽力します。
視察する宇佐美さやか議員(左)、白井まさ子議員(中)、かわじ民夫議員(右)