開港祭で異例の迎撃ミサイル(ペトリオット)展示
開港を祝うイベントに相応しくない
党市議団・県議団・神奈川県委員会連名で抗議、中止求める
6月2日、3日の両日開催された「横浜開港祭2017」で、航空自衛隊武山分屯基地の地対空誘導弾ペトリオットシステムと海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が横浜港大さん橋で一般公開されました。
ペトリオットの展示経過について横浜開港祭を所管する横浜市文化観光局は「自衛隊神奈川地方協力本部から、実行委員会へ展示の依頼があり、実行委員会がこれを了承した」と説明しています。
「横浜開港祭」は今年で36回を迎えた歴史と伝統ある行事であり、横浜市外からも多くの方々が訪れるイベントです。
問題は、このような「開港記念祭」に、ミサイル防衛を担う武器や護衛艦を海洋観光の拠点となっている大さん橋で一般公開したことです。これまでの「横浜開港祭」では、今回のような防衛装備品が展示されることはありませんでした。
国際平和への信頼傷つける
横浜市は、1970年12月に「平和都市宣言に関する決議」を、さらに1984年には「非核兵器平和都市宣言に関する決議」を横浜市会で行っています。また、国連から1987年に横浜市が行ってきた様々な国際平和に関する事業を評価されて「ピースメッセンジャー都市」の称号が与えられています。このような経過からみれば、今回の「ペトリオット」や護衛艦「たかなみ」の一般公開は、これまでの横浜市の国際平和に向けて培ってきた信頼を傷つけるものであり、「横浜開港祭」のイベントとして相応しいものとは云えません。
軍事的対決は問題解決にならない
北朝鮮の度重なる暴挙は世界の平和と安定にとって許されざる重大な脅威ですが、この問題の解決は軍事的な対決ではなく、国連安保理の声明にあるように、対話を通した平和的かつ包括的な外交的解決しかありません。
日本共産党横浜市議団は、5月31日に党県議団・県委員会と連名で「横浜開港祭2017」での「ペトリオット」や護衛艦「たかなみ」の一般公開に対して強く抗議し、その中止を求めました。
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