30年以上前に計画された都市計画道路は必要か
横浜市議会予算特別委員会道路局の審議で11日、河治民夫議員が日本共産党を代表して、都市計画道路網と、都市計画道路である横浜駅根岸線と岸谷生麦線について具体的に質問しました。
現在の都市計画道路の多くは1975年頃までに計画されたもので、都市計画道路予定地は建物の建築制限がかけられ、長期にわたり地権者が不利益を被ります。河治議員は、前年度に示された都市計画道路の見直しについてどのように市民の周知を行ったのか質問しました。山下道路局長は、道路局からのお知らせの世帯配付、自治会町内会による世帯回覧、道路局のホームページ、説明会・市民相談会の開催などで、周知を図ったと答弁しました。
中区で道路改良工事が行われている横浜駅根岸線では、今回の工事にかかっていない土地が買収されています。河治議員は、「財政が厳しい厳しいといいながら、必要ない用地を買ったことにならないか」と質問。山下局長は、将来的には都市計画道路として活用するし、土木事務所で現在資材置き場や町内会でもつかえるので、「将来無駄になることはない」と答えました。
都市計画道路の岸谷線と岸谷生麦線は隣接する道路で、特に岸谷線は計画後50年が経過して住宅密集地になっています。河治議員は「600メートル区間に都市計画道路が何故2本も必要なのか」と質問しました。山下局長は、2本の道路は役割が異なり、「それぞれが交通機能を分担する必要性の高い重要な路線」と必要性を強調しました。
岸谷生麦線ではトンネル施工に伴い、周辺家屋や学校の校舎・体育館の壁などに多数の亀裂等が発生し、11件で応急処置が行われました。河治議員は、「問題はいまだ原因について首都高速道路は認めようとしないこと。被害者の要望に応じて、その被害補償を直ちに行うよう、首都高速道路株式会社を指導すべき」と主張しました。
河治議員の質問と答弁はこちらをごらんください。