2009年2月3日
横浜市長 中 田 宏 様
日本共産党横浜市会議員団
団 長 大 貫 憲 夫
週刊誌報道に端を発した中田宏市長の私的行動についての「スキャンダル」は、「交際相手」による横浜地裁への慰謝料を求める提訴へと発展し、記者会見等がテレビで全国放映までされる事態となっています。このような市長のスキャンダル問題に、多くの市民が眉をひそめたはずです。365万市民を代表する立場にある人が、プライベートな事柄とはいえ、マスコミで醜聞として取り上げられること自体、異常なことであり、市長として、反省が求められていると考えます。
市長は、週刊誌報道をうけて、事実無根だというコメントを事務所を通じて出されています。しかし、これで身の潔白が明かされたというほど、この案件は単純ではありません。
市民にとって、特に看過できない問題は、公用車の私的使用疑惑です。私人を同乗させ、遊興に使ったとしたら、言語道断の所業といわざるを得ません。
議会に提出された市長車の運転記録によると、交際期間中といわれている2004年11月から2005年2月の4ヶ月間に夜10時以降の車庫入れ日数は32日で、そのうち深夜12時以降が6日です。ちなみに、2007年11月から2008年2月の4ヶ月間では、夜10時以降は12回、深夜12時以降は2回です。
私人の乗車問題とは別に、回数の多さから深夜におよぶ公用の中身にも関心と疑念が生じるのも当然のことです。
公用車の私的使用疑惑は、市税の流用と市政の私物化にかかわる疑惑であり、嫌疑をはらすことは、市長として当然のことです。そのために、次のことが必要と考えますので、速やかに実行されることを要望するものです。なお、1週間以内に、その回答を文書でお願いします。
記
1、 市長車の運転手に、「交際相手」の同乗の有無について、述べる公開の場を設けること。
2、 当局より議会に提出された、市長車の運転記録のうち、夜10時以降車庫入れした日の市長の行動スケジュール表(都市経営局秘書部が作成するもの、特に午後7時以降、帰宅までの詳細なもの)を公開すること。