市政ニュース
2015年6月15日

性的少数者支援団体SHIPと懇談

性的少数者に支援の手を

SHIP代表の星野氏(左)と懇談する日本共産党横浜市議団日本共産党横浜市議団は15日、特定非営利活動法人SHIP代表の星野慎二さんと懇談しました。日本共産党横浜市議団からはあらき由美子、古谷やすひこ、みわ智恵美、北谷まり、宇佐美さやか議員の5名が出席しました。

特定非営利活動法人SHIPは性的少数者の支援団体で、相談する場所がなく、一人で悩んだり孤立しがちなLGBT(レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)などの当事者を、支えています。交流スペースとして、横浜市神奈川区のマンションの一室に「SHIPにじいろキャビン」を開設しています。2012年に開設した同キャビンは、週4日開いており、コミュニティースペースのほか、グループミーティング、電話相談、HIV即日検査を行っています。市内県内はもちろん、首都圏や遠く青森からやってくる人もいるそうです。

星野氏は、性的少数者は3000人に1人いること、多くは17歳前後で自分が性的少数者であることを自覚すること、家族や周囲の人たちに相談できずに孤立しがちで、自殺未遂の割合が非常に高いことなどを説明。性的少数者を孤立させないためには社会に広く啓発することが不可欠で、特に学校での教育が重要であるが、先生自身が知らない状況にあると述べました。
また、星野氏は、ほとんどすべての活動をボランティアで行っており、マンション賃料と光熱費120万円(年間)をはじめとする活動費を主に寄付金にたよっているということで、行政や企業からの支援がほしいと訴えました。

古谷議員は、どうやって公的支援をしていくかが課題だと述べると、星野氏からは行政が窓口になって企業からお金を出してもらうLGBT基金の提案がありました。みわ議員は、先生に性的少数者について知ってもらうことが大切だが、まずは養護教員対象に講習会を開いてはどうかと思うと述べました。


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