山下ふ頭を賭博場にしていいのか
日本共産党横浜市議団は13日、「山下ふ頭開発基本計画(素案)」を白紙撤回するよう、林文子市長あてに申し入れました。申し入れには、日本共産党の大貫憲夫団長、岩崎ひろし副団長はじめ9名全員の議員が参加し、伊東慎介港湾局長、御厨久史山下ふ頭再開発調整室長ら港湾局職員5名が対応しました。
申し入れでは、現在市民意見募集を行っている山下ふ頭開発基本計画素案は、開発のゴールをカジノを含むIR(統合型リゾート)としていること、カジノが解禁されていないなかでのIR導入を前提にしているため、カジノ法が成立しなければ、計画は一から出直しとなること、横浜でのカジノは国際観光業の柱とはなりえないことなど5つの問題点を指摘。「いくら税収対策とはいえ、多くの市民を破滅においやる賭博場を貴重な港湾の公共用地に開設することは、福祉の増進を使命とする地方自治体が絶対にやってはいけないことだ」と強調し、計画を白紙撤回しゼロベースから検討し直すことを強く求めました。
大貫団長は、カジノを含むIRが前提の計画なのにそのことをかくすかのようなパンフレットであり、横浜が誇る山下ふ頭を賭博場にしていいのかと指摘。あらき議員は、現在山下ふ頭で営業をしている皆さんは今後どうなるか不安をいだいていると述べ、古谷議員は、カジノ法案が成立しなければIRは成り立たず、計画そのものも成り立たないと述べました。
港湾局長は、山下ふ頭の再開発はIRという言葉が使われ始める前から計画されており、IRを含めて山下ふ頭を今後どうするかということを審議会で審議してもらったもので、申し入れ内容は承ったと応えました。
申入書はこちら「カジノ立地を前提とする山下ふ頭開発基本計画(素案)の白紙撤回を求める申し入れ」をご覧ください。