第3回定例議会 白井議員が議案関連質問
太陽光発電の普及啓発に向けて区役所に専門のセクションを
横浜市2013年第3回定例会が9月10日から10月31日までの予定で開かれています。10日には市長提案議案に対する質疑が行われ、日本共産党を代表して、白井まさ子議員が質問しました。
再生可能エネルギー等導入推進基金及び当該基金事業に関する評価委員会条例を制定する議案は、国からの補助金を用いて特別避難場所となっている地域ケアプラザ等約40か所への太陽光発電設備等を設置するものです。
白井議員は、「本市で再生可能エネルギー導入を加速させるには、国の制度への依存だけでは限界があります。本市独自の施策の上乗せが必須です」と指摘。一般住宅への太陽光パネルの設置費用は約150万円と車1台分で手の届かない金額ではなく、買い取り価格制度による売電収入もあり、設置するハードルは確実に低くなっていると述べました。市議団として視察を行った長野県飯田市や東京都・世田谷区の例を上げ、「住民に最も近い区役所に、啓発と協働を行う専門のセクションを設けることが必須条件」であるとして、市長の見解を求めました。
林文子市長は、地域防災拠点である小中学校には発電機が備蓄されているが、特別避難場所には備蓄されていないため、今回は特別避難場所を対象と答えました。再生可能エネルギー導入に向けては、本市では地球温暖化対策推進協議会や横浜エコスクールによる普及啓発、住宅用太陽光発電システムの補助金などを行っており、今後も再生可能エネルギーの導入に向けて様々な取り組みを行っていくと答弁しました。
「ヤネルギー」で太陽光発電普及に取り組む世田谷区を調査
9月5日、日本共産党横浜市議団のあらき由美子、白井まさ子、古谷やすひこの各市会議員は東京都世田谷区役所を訪れ、同区の太陽光発電普及の取り組みについて、同区環境総合対策室副参事エネルギー推進担当の竹内明彦氏から説明を受けました。
世田谷区では、エネルギーの地産地消を目指して「せたがやソーラーさんさん事業」を進めています。太陽光発電などの屋根を活用してうみだすエネルギーを「世田谷ヤネルギー」とネーミング。「ヤネルギー」を増やすために、住宅や事業用建物を対象として太陽光発電設備設置希望者を募り、区の外郭団体㈱世田谷サービス公社が仲介して、相談、見積もり、調査、販売店との契約、設置まで面倒をみます。昨年度は3か月の募集で約2000件の問い合わせがあり、そのうち約600件の見積もり依頼を受け、194件が実際に太陽光発電設備を設置しました。また、住宅のエコリフォームへの助成を行っています。
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「こんにちは横浜市議団です」2013年9月18日(PDF版)