福祉パスを有料化しないでの障害者の声に応えよ
横浜市議会は26日、現年度議案に対する討論が行われ、白井まさ子議員が日本共産党を代表して、福祉パスの有料化条例、環境配慮型住宅及び持続可能な住宅地整備事業者選定委員会設置条例、横浜総合高校の移転、補正予算、および旧霧が丘小学校の跡地利用の見直しを求める請願の不採択について、反対の討論を行いました。
福祉特別乗車券(福祉パス)は、障害者が無料で市内のバスや地下鉄に乗車できるもので、現在無料で交付されています。これを有料化する条例案が昨年12月議会に提出されましたが、継続審議となっていました。白井議員は、2月に行われた関内駅前で抗議行動を紹介し、障害に伴う支援は原則無料が当然として、有料化しないでほしいという障害者の声に応えるべきだと訴えました。
補正予算案は、総額367億円の事業のうち道路費が134億円で、64億円が高速道路関連費です。白井議員は、高速道路の工事を増やしても、市内業者には発注されず、市内経済活性化への直接的寄与は望めないと指摘。道路費が高速道路整備に偏重し、白井議員の地元である新横浜駅地下道のエレベーター設置など生活密着の住民要望が後まわしとなっていると述べました。
補正予算に含まれている職員給与の引き下げによる人件費削減について、白井議員は、地方公務員の賃下げはすべての労働者の賃下げにつながるとし、賃金の負のスパイラルを招き、デフレ脱却に逆行することになる賃下げは賛同できないと主張しました。
採決の結果、福祉パスの有料化は自民・公明・民主の各党の賛成で、補正予算案は共産党を除く賛成多数で可決されました。
◎白井議員の討論全文はこちらをごらんください。