市政ニュース
2013年2月19日

福祉パス有料化条例が自公民の賛成で委員会可決

「障害者からお金を取るのは納得できない」古谷議員は反対

 横浜市議会健康福祉・病院経営委員会は19日、福祉パスの有料化条例を審議しました。障害者特別乗車証(通称、福祉パス)は、障害者が無料で市内のバスや地下鉄に乗車できるもので、現在は障害者に無料で交付されています。横浜市は、福祉パスを年間1800円に有料化する条例案を昨年12月議会に提出しましたが、継続審議となりました。先月、負担金を年間1200円に引き下げる修正案が提出されました。

審議の中で、自民党はこれ以上の継続審議は望まれず今回の委員会できちんと採決するべき、民主党は「もろ手を挙げてどっちかっていうことではない」としながらも採決に臨んでいきたい、公明党は拡充を待っている方もおり様々な意見を聞いてきた中で一定の判断を下す時期と述べ、賛成を表明しました。

一方、日本共産党の古谷やすひこ議員は、個別の生活実態をほとんどつかまないままの議論で不十分な提案が出されおり、大変な生活実態を訴えている障害者からお金を取るのは「全く納得ができない」として反対しました。みんなの党も反対しました、

採決の結果、自民・民主・公明の賛成多数で条例案は可決され、26日の本会議でも可決される見通しとなりました。

委員会を傍聴した横浜市精神障害者家族連合会(浜家連)の米倉令二理事長は、「浜家連としてはあくまでも反対を通してきた」と無念さを表しました。元小学校教師の辻和代さんは「お金のない人にとって1200円がどのような金額かわかっているのか。当事者の話を聞いて決めてほしかった」と話しました。


新着情報

過去記事一覧

PAGE TOP