2012年8月27日
外務大臣 玄葉光一郎 殿
防衛大臣 森本敏 殿
日本共産党神奈川県委員会 委員長 小池潔
日本共産党元参議院議員 畑野君
日本共産党横浜市会議員団 団長 大貫憲夫
日本共産党横須賀市会議員団 団長 井坂新哉
日本共産党大和市会議員団 団長 窪純
日本共産党綾瀬市会議員団 団長 松本春男
最近の一ヶ月間に米軍人による凶悪犯罪が相次いで発生し、神奈川県民の平穏な生活は脅かされている。
第1、7月17日には、横須賀市内において、横須賀基地所属の米軍人が飲酒の上、タクシーのボンネットを破損させる器物損壊事件が発生した。
第2、7月21日未明には、綾瀬市内において米軍厚木航空基地所属の二等兵曹による女性暴行事件が発生し、南関東防衛局は8月10日、この事実を否定することなく、発生日時、発生場所など事件の概要を文書で大和、綾瀬の両市に伝えている。
第3、7月25日(水)午後11時15分頃、横須賀市内の路上において、横須賀海軍病院所属の米軍人が、飲酒の上、女性の背後から抱きつき、口をふさぐ暴行を加える事件が発生した。
第4、8月19日(日)午前6時頃、横浜市中区山下町のみなとみらい線本町・中華街駅ホームにおいて、在日米海軍所属の三等兵曹が、横浜市西区及び中区在住の男性2名の顔を殴り、重軽傷を負わせた疑いで現行犯逮捕されるという事件が発生した。
一ヶ月余の間に、明らかになっただけでも4件もの凶悪な犯罪を引き起し、無辜の市民の人権を蹂躙し耐えがたい苦痛と恐怖を与えたことは断じて許せない。
貴職におかれては、米海軍に対し米兵の凶悪犯罪に強く抗議するとともに、今後絶対にこのような事件を起こさせないために、米側に対して以下の要望をされるよう強く求めるものである。
1.この間の在日米海軍所属の軍人による凶悪犯罪に対して、在日米海軍として謝罪し、米海軍の調査結果をすみやかに公表すること。
2.いずれの事件に対しても、日本の警察の捜査に犯人の身柄の引渡しも含めて全面的に協力すること。
3.この種の事件が発生するたびに、再発防止のための教育訓練の徹底と綱紀粛正を表明しているが、凶悪事件の発生は後を絶たない。今後、実効性あるどのような防止策を取るつもりなのか、基地外での飲酒禁止など具体的に明らかにすること。
4.なお、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備された2008年9月以降現在に至るまで、神奈川県内において発生した米兵の犯罪の発生件数、司法当局が起訴した件数および有罪判決の件数、被害者に対する補償の状況について明らかにされたい。
以上