貴重なみどりを破壊する上郷開発を市が主導?
横浜市会では建築局の審査が9日に行われ、日本共産党を代表して大貫憲夫議員が都市計画提案制度と上郷開発にかかわって質問しました。
栄区と港南区にまたがって広がる瀬上の森の一部を開発する上郷開発計画が、都市計画提案制度を使って進められようとしています。上郷開発は過去2回頓挫しており、3回目にあたる今回は、昨年から都市計画提案制度における事前相談を横浜市にしています。
大貫議員は、手続き要領では都市整備局に相談することになっているのに実際は12区局36課が相談をうけていることから、「要領からはみ出て、もう一生懸命横浜市としてはやっているっていう姿がみえる」と述べました。
前回の開発計画の際、神奈川県で行われた上郷地区を市街化調整区域から市街化区域に変更するかどうかの検討作業等を進めていく中での意見交換の記録に、「横浜市から当該地区について線引きなどの都市計画を進めるにあたり、都市計画提案を活用していきたい旨を含め、状況説明のため来庁」「東急も最初は(都市計画提案)否定的であったが」などの記載があることから、大貫議員は「横浜市が基本的に(開発を)主導してきた」と指摘。
今年4月から市街化調整区域と市街化区域に変更するなどのいわゆる「線引き」の権限が県から横浜市に移りますが、大貫議員は「線引きが横浜に権限が移譲されるのをねらって横浜市は(開発を)やろうとしているんじゃないか」と、ただしました。
建築局長は、現在は事前相談の段階であり、正式に提案された段階で、評価委員会が審査の上、開発を許可するかどうかが決まると述べるにとどまりました。
大貫憲夫議員の質問と答弁はこちらをごらんください。