10月26日、横浜市会では副市長の人事議案が提案されました。内容は、大久保智子副市長から、新たな副市長に鈴木和宏都市整備局長を充てるというものです。今回の交替で4人の副市長全員が男性となります。
日本共産党を代表して白井まさ子議員(港北区選出)が登壇。市長を含めて行政のトップに女性が不在となることについて、ジェンダーバランスの点から山中竹春市長に質問を行いました。
白井議員は、本市は「女性活躍推進法及び次世代育成支援対策推進法」に基づき策定した「Weプラン」において、「人口の約半数を占める女性の視点も市政運営に生かしていくことが不可欠」とし、その取り組みに「女性責任職の積極的な配置」を挙げていると述べ、その推進体制の長が全員男性となることで、女性責任職の積極的な配置が進むのかという懸念を表明。その上で、経営責任職のうち部長級の女性人数は10年前の2.5倍に伸びていることを評価しつつ、区長と局長の女性人数は、現状では10人に届いていないことへの認識を問い、今後どうやって女性管理職登用を加速させるのか質問しました。
山中市長は、副市長は本市におけるトップマネジメントとして様々な重要施策の実現に向け、市役所全体をまとめていく重要な役割を担っており、人選にあたっては適材適所となるようふさわしい人材を選出したと答弁。また、女性管理職登用の加速については、区局長級の候補となる部長級については、市長就任時は39名だったのが、現在は80名と2倍以上に増加しており、過去10年と比較して経営責任職への女性の登用は大きく進んでいると述べ、今後も多様な発想や経験、また多角的な視点を本市の政策に生かしていくため、優れた人材の登用を積極的に進めていくと答弁しました。
党市議団は、新副市長となる鈴木和宏氏個人については、不信任とする点は無いことから議案に賛成しました。引き続きあらゆる意思決定の場に女性の視点が多く反映されるよう指摘と提案を続けます。採決の結果、賛成多数で副市長人事議案は可決されました。
質問と答弁の全文はこちらです。
