5月26日、日本共産党横浜市会議員団は、山中竹春市長に対し、横浜開港祭での自衛隊護衛艦「いなづま」の一般公開の中止を求める申し入れを行いました。
横浜開港祭で近年自衛隊護衛艦の一般公開が行われてきましたが、5月31日、6月1日に臨港パーク、みなとみらい21地区などで開催される今年度の「横浜開港祭」では、護衛艦「いなづま」が横浜港大さん橋で一般公開されます。「いなずま」は高性能20ミリ機関砲×2、口径76ミリ速射砲×1、VLS装置一式、3連装短魚雷発射管×2、SSM装置一式、哨戒ヘリコプター×1などを有する「武装」艦船です。
横浜市は、「平和都市宣言に関する決議」(1970)「非核兵器都市宣言に関する決議」(1984)を市会で決議。国連からピースメッセンジャー都市の称号が与えられ、国際平和への寄与は高く評価されています。
開港祭は、港に感謝し、市民と共に横浜の開港記念日を祝う祭りです。開港祭で自衛隊の艦船の一般公開を行うことは、こうした祭りにふさわしいのか、大変疑問です。
党市議団は、全市民が心から開港をお祝いできる開港祭になるよう、港の使用許可を出している横浜市として、自衛隊艦船の展示・入港・公開を中止するよう開港祭実行委員会に働きかけることを申し入れました。
対応した新保港湾局長は、申入れに対し、所管をしているにぎわいスポーツ局と申入れを共有したいと応じました。
古谷やすひこ議員(団長)は「開港祭は子ども達も多く参加する。兵器を嬉々として見ている状況はやはり違和感がある。開港祭にふさわしいのか」と指摘し、市民みんなが楽しめるものになるよう横浜市として考えてほしいと述べました。
みわ智恵美議員は「展示されるのは武装した艦船であり、この武器を使えば相手の命を奪うもの。兵器がある風景が当たり前になっていくことに危機感を覚える。やめてほしい」と強調しました。
申し入れの全文はこちらです。

