視察報告
2024年11月12日

【視察報告】寝屋川市の避難所運営を視察 2024年11月12日 

【報告者 白井まさ子議員】

視察の目的】

横浜市では、避難所となる市立小中学校の体育館に、エアコンの設置が進められており、停電時でも、都市ガスを使用して空調機能と発電機能があるガスヒートポンプが用いられています。災害発生の際には、停電し、都市ガスも寸断される場合が想定されますが、その場合には空調も発電も稼働しません。議会で、停電し、都市ガスも寸断された場合にも空調が機能するよう求めているところです。

大阪府寝屋川市では、避難所となる市立小中学校の体育館のうち、全中学校に、停電し、都市ガスも寸断された場合も想定して、プロパンガスボンベを備蓄し、都市ガスからプロパンガスに切り替えて、空調機能と発電機能を確保しているということ、また、テントが用意されプライバシーに配慮されていることなど、避難所での2つの独自対応がされていることに関心を持ち参考にしたいと考え、視察を行いました。

内容】

11月12日(火)PM、寝屋川市駅から徒歩15分ほどのところにある中木田中学校にて、寝屋川市危機管理部防災課川野課長、教育委員会事務局藏守教育次長兼部長、施設給食課山口次長兼課長らが対応されました。

エアコン設備について

まず、体育館の中を見学。ボール除けの格子のついた8つのエアコン、入口にスイッチ版。体育館の外には、プロパンガスボンベの備蓄スペース、停電時対応型ガスヒートポンプ、ガス変換機等の設備。

市内のほぼ全域に都市ガスが入っており、プロパンガスの地域も一部あり、プロパンガス会社からは、普段使いもプロパン、いざという時もプロパンでやってほしいと聞いているそうです。今後、小学校体育館にも配備予定で、強靭性、長期的な費用を考慮していくそうです。

【避難所運営について】

「避難所開設・運営マニュアル」に沿って説明を受けました。

〇1避難所に避難者平均1000人、多いところで3000人の想定。テントは小が50張、4~5人用が10張の60張あり、体育館と運動場に設置可能。備蓄品は1.5日分の食料と水があり、あと1.5日分は大阪府により八尾空港にある倉庫から届く仕組み。

〇避難所となる施設は、風水害では6か所のコミュニティハウス(4小学校に1か所)、地震では、まず23の小学校、ここには運営協議会がつくられている、人数がオーバーすると中学校へトリアージする、ここには運営協議会はつくられていないが、近いからと避難してくる人もいるかもしれないので、来た人で運営を決める。11月10日に行われた避難所開設の訓練では、「24時間以内には公助は届かない、共助を発揮していただくように」と行ったそうです。チラシとネットで参加を呼び掛け、まちなかの掲示板に張り出してあるチラシもすぐに目に留まりました。

〇自主避難している周辺住民への食糧配布はできない。

〇トイレについては、仮設トイレが府から1,市から1,運ばれてくることになっている。

〇ペット同行避難の準備については、飼育ケージの受け入れ場所は各小学校の昇降口に決めてある。

〇マニュアル自体、情報が多すぎることなくシンプルでわかりやすいものとして作成されている点が参考になります。

感想 安心して避難できる場所を備えようと考えて、エアコン設備を導入されていることが感じられた。設備の選定にあたっては検討課題も知ることができ、参考にしていきたい。

資料:「避難所開設・運営マニュアル」 


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