議会での質問・討論(詳細)
2025年3月13日

NEW!常任委員会■脱炭素・GREEN✕EXPO推進局.宇佐美さやか議員 3月12日

増永委員 説明ありがとうございました。会場建設費について伺っていきたいと思います。

今回、この週末の報道に際しまして、会場建設費の増額について検討されていることを知りまして、正式には、3月10日月曜日に博覧会協会から横浜市に要請があったということで伺っております。我々自民党としましても、事前に情報もない中で、このような要請を大変驚いた次第です。この要請の内容を拝見しまして、本日の説明も今局長から伺いまして、確かに物価上昇とか人件費の上昇については当初想定していた範囲を超えていると思います。当時は、ウクライナ戦争ですとか能登半島地震、こういったものも世界情勢、国内情勢を考えても現在ようなの状況にはありませんでしたので、一定は頷ける範囲かなと思います。ただ冷静に考えて、大阪の例を見ましても十分にあり得ることだなと思うので、それを踏まえていくつかご確認したいと思います。  

 まず、3月10日、博覧会協会から要請に至るまで、調整であったり、状況はどんなものだったのか伺いたいと思います。

太田局長 3月10日までの間ですけれども、まず2月末、25日だったと思いますが博覧会協会の方から、事業費の算出方法につきまして、事務的なチェックを行ってほしいという依頼を受けました。その日をもって、我々の方としては、先ほどご説明した協会の見直しの2ページになりますが、こちらの方で、上から基盤工事、それから造園工事、建築工事などがございますが、こういったそれぞれの工種によって、その積算の内容がいわゆる我々は公共基準で使っているようなものにちゃんとなっているかということをしっかりとチェックを継続的に行ってまいりました。そのチェックは終了しまして、協会の方で検討した結果、先の10日、今週の月曜日になりますが、博覧会協会が会場建設費の要請に来られたということでございます。

増永委員 ありがとうございます。2月には事務的チェックの確認があったということだと思います。今回のご説明にあった内容について、事務方で確認を進めていたということかなと思います。要請に関する一連の調整の中で、平原副市長、どの段階でどのような報告を受けていらっしゃったのか、また山中市長はどの程度ご存知だったのか伺います。

平原副市長 先ほど、協会の方での資料別紙1の中の会場建設費111億円の部分でございますが、それについて協会の方で物価上昇の影響をチェックしたと。その内容を受けた横浜市の方でもチェックし、その内容について間違いはないですねというふうな報告を先週の木曜日だと思いますので、3月6日に私は当局から報告を受けております。また同日付で市長にもその内容を報告しているところでございます。

増永委員 率直に伺うんですけれども、今回の要請を受けて副市長の受け止めを伺いたいと思います。また、山中市長はどのように受け止められているのかお伺いいたしたいと思います。

平原副市長 資材・人件費、物価上昇につきましては、今社会的な問題になっておりますのである程度しょうがないかなという思いもありますが、物価上昇につきましては、我々だけじゃなくて市民の皆様も影響を受けておりますので、できるだけさらにコスト削減をしてもらえないのかというふうなことを含めて、事業の適切な管理をお願いしたいということは、協会に引き続き申し上げていきたいというふうに思います。ただですね、グリーンエキスポでございますけれども、70年間接収されていた土地の有効的な、平和的な利用という側面もございますので、地元の皆様含めて地域の市民の皆様にできるだけ共感を得たり、あるいは経済活性化につながる、そういう意味のある博覧会にする必要があるということは引き続き考えております。この思いは市長とも共有しているところでございます。

増永委員 私も旭区は地元ですから、やはり地元の方々にどうご理解をいただくかというのはすごく頭を悩ますところですけれども、本日の説明資料の会場建設費の見通しを拝見しますと、今回の増額、物価、人件費の上昇の影響ということで、まさにこれ今回は明確に外的要因ということですよね。内的な要因というよりは外的な要因が多いのかなと記載されていることから拝見していて、かねてからこの委員会以外でも、物価上昇ですとか人件費の高騰は、やっぱり予算を増えることとか調整もいくつかありましたし、今回、影響額があまりにもというふうには感じているところです。これまでの費用、320億円には2027年までのデフレーターですね、つまりあの名目値と実質値の差額を調整する値ですとか、また物価に変動する影響を取り除いた実質値、取り出すための物価指数をきちんと見込んでいたのかなと気になるんですけれども、伺いたいと思います。

太田局長 現在の会場建設費320億円でございますが、こちらにつきましては大阪花博、これは1990年に開設されましたが、そこから2020年までのデフレーター、これを使いまして算出をしております。その後につきましては、まだ会場計画が検討中という状況があったことと、やはり物価上昇率が、2027年までどの程度物価が変わっていくのかと、こういった急激な物価上昇になるとかその時は想定できませんでしたので、その当時の段階では2027年度までのデフレーターは見込んでいないということでございます。

増永委員 ありがとうございます。物価上昇とか人件費の高騰には、何年も前から続いていることですし、先ほどお伝えしたとおり、横浜市の公共事業でもこれまで散見されてきたので、今回のように、突然このような増額の要請が来て慌ててしまうことがないよう、ある程度リスクヘッジできたんじゃないかなと思うんですね。横浜市でも、建設費の増額を十分予測できたのではないかということ、事前にこのくらいになるとか、予測をして対策を立てることを検討しなかったのか見解を伺います。

太田局長 今回は民間の出店、これはかねてから常任委員会でも、民間出店の関係につきましては、これは市民の出店なども含めて、花見取り出店なども含めてになりますが、そういったものはどんどん進んでいますということで、いよいよ会場計画が具体化していくというような状況の中で、協会が、いわゆる整備の数量、こういったものを積算できるようなものが見通せることになったということがまず大きいと思います。工事の工種ごとですね。いわゆる積算上の工種ごとに、資材費とか、労務費の上昇率、これも推計できるようになったということで、精緻な算出が可能になったということでございます。併せて今後の平均的な上昇率についても見込めるような状況になりましたので、そういう中で会場建設費を算出するということができたものでございます。さらには、今回の協会からの見通し案でありますけれども、コスト削減策なども含めていわゆる総合的に検討されておりまして、単純に物価上昇だけで算出するものではないものですから、その辺につきましては、総合的に会場建設費を検討したという結果として、協会がしっかりと行った上で出てきたものですので、横浜市が勝手に上昇だけを見てということ自体は、我々としては会場計画の検討は協会が行っているものですから、そういったことを総合的に行っているということで考えております。

増永委員 ありがとうございます。事情をよくよく理解はできました。ただグリーンエキスポの開催まであと2年ですから、機運を盛り上げていく必要があるという話も、この局の中でも、他の区役所等をはじめさまざまな、横浜市が連携してやってきたことも含めると、こういった情報の出し方自体がやはりマイナスに働いてしまうんじゃないかなという懸念がありますよね。正直、外的要因なので仕方ない部分もあるというのは重々に分かるんですけれども、市民としてはやっぱり不安になりますし、突然知るということは可能な限り避けたいと思いますし、そこは調整いただきたいと思いますということは切に要望します。やはり横浜市も我々もお金を出すわけですから、協会に任せすぎにせず、横浜市としても主体的にできる限り関わっていただきたいということは強くお願いしたいです。現在、令和7年度の予算の審査が行われています。脱炭素グリーンエキスポ推進局の局別審査については、既に2月28日に終了しております。今回の要請内容が、令和7年度の予算に影響するとなると再度審議が必要なのかということも懸念されるんですけれども、現在審議中のこの令和7年度の予算案への影響はどの程度あるのか伺いたいと思います。

太田局長 7年度の工事に必要な金額につきましては、今回お諮りしている予算案に計上しておりますので変更はございません。

増永委員 ありがとうございます。念のため再度確認ですけれども、令和7年度の予算案には今回の要請のあった会場建設費の増額分が含まれているのか伺います。

堀田局長 来年度の会場整備費については、必要な補助金として支出するということになっておりますので予算額に変更はございません。

増永委員 ありがとうございます。博覧会協会からの要請については、一旦横浜市側で受け止めましてこれから検討して回答していくということになると思いますが、一方で先ほどお話もありました、平原副市長からも話ありましたが、市民の皆様も物価高とか、米不足で、かなり市民生活様々な影響が生じている中ですから、やはり機運の醸成という点での影響は本当に気になる点ですし、私も地元横浜旭区としてどのように皆さんにご説明するべきか、そして機運をしっかり保てるか、そういうことが、影響が気になるところです。物価高など生活が苦しくなっているタイミングでの増額について、どのように市民の理解を得ていくか見解を伺いたいと思います。

太田局長 先ほど副市長からもご答弁いたしましたけれども、今回物価の上昇につきましては、博覧会事業に影響を及ぼしているだけではなく、市民生活、さらに企業活動様々なところで影響が出ているということは認識しております。そういう中で、協会には事業費の適切な管理、これをお願いしていくと、これはもう継続的にお願いしていくということになりますが、そういう中で市民の共感、それから博覧会を開催することで得られる価値の向上とか、あとは今回のEXPOに対する理解や、参画したいなというような思いを、そういったことの促進につながるようにしっかりと努めてまいりたいというふうに考えています。

増永委員 ありがとうございます。今局長からもお話ありましたとおり、やはり市民の皆さんの理解を得ていく仕事、やはり私たち市役所一同、そして議員が担っていると思うんですよね。そういう意味でも、先ほどからお伝えしていますように、協会にはその旨もしっかり伝えて、このようなことが起きないように働かけるなど横浜市としても予防策を講じていただきたいと思います。これは成功させていくために必要なことだと思いますのでよろしくお願いいたします。また会場建設費の見通しの5ページですけれども、コスト抑制策がまとめられていると思うんですが、このような政策は必要だと思うんですね。コスト削減も局長から先ほどお話があったように要望したいということだったと思いますが、この写真は明らかにやりすぎかなと思います。これを見ると成功するのかなという不安も煽るような写真にも見受けられます。大事なのはグリーンエキスポをきちんと成功させて、市民の方にきちんと還元をするということ、そして国際社会にきちんと横浜がしっかりとこういったことができたということもしっかり伝えていくこと。こういうこともすごく重要だと思うので、いかに魅力を向上させて、今回のような費用の見直しに対してもしっかり議論をして判断していくか、こういうことが大切だと思います。安かろう、悪かろうになっては元もこうもございませんので、実際このような写真のようにならないように、博覧会協会に強く伝えていただきたいと思うんです。今後、市は要請を受け入れてどのような判断をするか平原副市長に伺いたいと思います。

平原副市長 今回、協会の方で設計図書あるいは積算、物価上昇の考え方について確認を行いました。それから、この写真は確かにちょっとあの貧相な感じはするんですけれども、博覧会にふさわしい演出とか、あるいはきちっと感動していただくような機能を確保した上での削減額抑制策ですね。まぁ今回34億円で示されていますが、こんな写真のようにならないようには私の方からも言いたいと思いますけれども、まあそういった抑制策も一応示されております。それから今後の不測の事態に備えて予備費を計上しているというふうなということでございまして、一応考え方は妥当かなということは横浜市としても確認できました。大変慌ただしい日程の中で、今日常任委員会にもご説明できましたので、今日の先生方のご意見も踏まえて今後を総合的に判断していきたいというふうに考えてございます。

増永委員 ありがとうございます。追加してこれまでの建設の範囲に収まるような検討も選択肢とするのかそれを副市長に見解を伺いたいです。

平原副市長 今回の増額幅でございますけれども、我々も再度確認をしたとおり、物価上昇の範囲に収まっているかなということは言えるかなというふうに思っております。それから、先ほども申しました削減努力も一定程度盛り込んでくれているというふうなことでございます。先ほども言いましたけれども、物価上昇は社会的な問題でそれに応えるのは社会的な要請ということも言えるかと思いますし、公共事業におきましても同じような事態が起こっておりまして、物価スライドを適用している案件がかなり多くなってございます。冒頭申し上げました通り、この物価上昇は市民の皆様にも影響を与えておりますので、業界にはさらに適切な管理をするという風なことは引き続き言い続けていきたいという風に思いますし、そんな中で、総合的に判断をしていきたいと思っています。最初の320億の中でやり切るというのは、ちょっと今回の検証の結果では難しいかなというふうには感じています。

増永委員 ありがとうございます。実際に携わる事業者さんに苦労をかけたいわけでもございませんし、そういう犠牲を伴ってやるものでもないと思いますから、そこは建設的に議論を進めていただきたいです。ただ先ほどお伝えした通り、中身が悪くなったら元も子もございませんから、ぜひそこのバランスを横浜市からもきちんと検討して受けていただきたいなということです。今回の予算については、グリーンエキスポの開催に向けて非常に大きな判断となりますから、しっかりと検討していただきたい。説明をお願いいたします。特に今回予備費が計上されています。この2条件ですけれども、今後エキスポの開催までにさらなる急激な物価高ですとか人件費の高騰だとやっぱり何が起こるかわからない。だからこそ今回のようなことが起こったのかなと思うのですけれども、最低限この予備費を活用しまして、予備費を超えない範囲で、素晴らしいエキスポを開催いただきたいと思います。私たちが最後目指しているのはグリーンエキスポの成功ですから、そのゴールは忘れないように協会にお伝えいただきたいと思います。最後になるのですけれども、グリーンエキスポについては、我々市会議員としましてもぜひ成功に向けて取り組んでいきたいと思いますということで意見を申し上げてきましたし、この1年弱で引き続きしっかり議論を進めてきたわけですから引き続き関わっていきたいと思っています。だからこそ冒頭申し上げましたが、今回我々も事前に情報がない中で、週末の報道で突然、日曜日びっくりをして会場建設費の増額について検討されることに驚いてということで、ちょっとイレギュラーだったのかなと感じています。マスコミ報道が先行することに対する危機管理については見解を伺いたいなと思います。

太田局長 今回の件ですけれども、情報は漏洩したということ自体は、私どもとしましてもありえない想定外の出来事でございました。そういう中で、開催都市としての横浜市として、市会の先生方をはじめ多くの方々にご心配とかご迷惑をおかけしたことにつきましては大変申し訳なく思っております。今回の博覧会に関わる方は、国、協会、その他もいますけれども、様々な方が関わっておりますのでそういう関係者としっかりと情報を共有化して、さらなる情報管理の徹底をしっかりと図ってまいりたいと考えております。

増永委員 ありがとうございます。この件に限ったことではないと思うんですけれども、くれぐれも情報管理を徹底いただきたい。今回関わる人も数も多いですから横浜市だけの問題ではないのかもしれませんけれども、やはりそこも主体性を持って、きちんと情報管理を徹底いただきたいなと思います。加えて、影響の大きい動きにつきましては、事前に説明していただきたかったという思いを強く私ども持っております。もちろん、局の事務方の方々からは、委員会に向けて、これまで様々に情報も事前にお伝えいただいて、ご説明をいただいて、市民の代表としてそこはきちんと納得をして進めてきたところではあると思うんですが、今回については非常に残念だと思っていることは事実です。今後、このような、特に市政にとても重要な大きな出来事に関しましては、逐一情報提供していただきたいけれども見解を伺いたいと思います。

太田局長 先生からもお話ありましたが、特に博覧会の関係は、かなり大きな本市としての事業となっておりますので、常任委員会に毎回進捗状況をご説明させていただいてまいりました。これからもしっかりと丁寧な説明を続けながら博覧会の成功に向けてしっかりと取り組んでまいりたいですし、今後も適切な説明に努めてまいりたいというふうに考えております。

増永委員 ありがとうございます。やはり市民の方々、特に旭区、瀬谷区は地元ですから、不安をおられるとどうしても応援したくてもできなくなっちゃう方とかそういうことになってくると、マイナスをゼロにする、プラスにするってすごく難しいので適宜情報をいただき、市民の方にご納得いただける。そういうコミュニケーションを密にとりたいと思っていますので何卒よろしくお願いいたします。以上です。

かざま委員 ご説明ありがとうございました。私も建設費が大幅に増えたというところで大変報道を見てびっくりしたところではあります。他議員からいろいろ質問がありましたので、少し細かいところを聞いていけたらなと思うんですけれども、会場建設費の見通しの中の2ページにあるこの項目別内訳があると思うんですけれども、これを見たときに率直に思ったのはもっと詳細が見たいなと、チェックしたいなというのを思ったところではあるんですけど、横浜市側としてこれ以上の詳細を、何か今既に見ていたりとかということがあれば教えていただきたいです。

太田局長 先ほど事務的なチェックを2月末から始めたというお話をさせていただきましたが、その中にはこれだけではなく、例えば図面とか設計書とか積算をした設計書ですねそういったもの自体は確認をさせていただいております。ただしこれから、特に8年度にピークになると思いますが、工事発注が控えておりまして、中身そのもの自体、数量とかいわゆる単価とかですねそういったもの自体が外に出てしまいますと発注できなくなって、いわゆる入札方式でやっておりますので、そういったことについて公開することができないという状況下にございましたので、事務的なチェックを協会の事務所の方に我々の方の職員が参りまして、積算など、それから物価上昇などチェックをしてきたということでございます。したがって公表資料についてはこういう形になっておりますが、中身については一つずつチェックをしておりまして、全てのものを、もう本当にベンチ一つまでみたいなところまではやっておりませんが、かなりしっかりとした積算をされているということはチェックをしておりますので、ただ公表できるのはこの内容が限界ということでございます。

かざま委員 ありがとうございます。何が不安かなというところで言うと、大阪万博で言うとリングだったり、2億円のトイレとかっていうのが報道されると市民の皆様からの理解が得づらくなると思うんですよね。市民の方が見て、明らかにちょっとこれは高いんじゃないかなと思うようなものは今のところないっていうことで大丈夫ですか。

太田局長 大阪関西万博と比較するわけではございませんが、今回行う博覧会自体は国際園芸博覧会、グリーンエキスポでございます。環境をテーマにしていて、花、緑こういったものをしっかりと行っていくということでございます。したがいまして本当に比較するわけではないのですが、巨大な構造物を作って過度なお金をかけていくそういうようなこと自体は一切なかったというふうに聞いております。

かざま委員 ありがとうございます。安心したところではあります。もちろん成功のためにいろいろと考えてやってくださっているのはわかるのですけれども、やっぱり市民の税金が入っているものですので、理解を得られるような使い方をしていただきたいですし、今回大幅に増額されたというところで、その中に無駄があったとすると、市民の方もなんでって思っちゃうと思うので、その辺をしっかりと横浜市も協会さんがやってくださっていることではあるのですけど、入り込んでしっかりと無駄がないかとかその辺を見ていただけたらと思います。あともう一つですけれども、コストの削減をいろいろと提示していただいているのですけれども、今回最上位のA1クラスの国際営業博覧会ということですので、それに見合ったものであってほしいとは思っているのですが、そこは言い方ですけど、しょぼいものにならないかというところ、しっかりと質が保てるかというところを一度お伺いしたいです。

太田局長 先ほど5ページのところで、コスト削減の中で、委員の方からも話がありましたけれども、まさに委員の方からですね、これはあくまでも事例として協会が資料としてお持ちになってきたんですが、一応聞き取りをしたところ、いわゆる構造体をもう少し軽微なものにして、ただやはり見えるところについてはしっかりと魅力あるようにしていくというようなことで考えておりますということでしたので、この写真はちょっと行き過ぎだろうというのは双方で確認をしております。従いましてやはり国際イベントですので、我々としても国内、それから国外ですね、多くの方々がこのエキスポに来ていただいて、楽しんでいただいて、それでさらにはこの後のグリーン社会を迎える中で、いろんなことを体験していただいて新たな社会を作っていくというきっかけになるような、そういった魅力ある博覧会にしていきたいというふうに考えています。

かざま委員 私は結構イベントを制作したりとかって過去にしていたもので、すごく気になったのがこの催事場ですけれども、4000席のものを500席にされるということでだいぶ縮小されるのだなと思ったんです。ここで何をやるかとかという想定がされているのかと、その規模がこの500席で大丈夫なのかというところを横浜市として何かご意見がありましたら教えてください。

五十嵐担当理事 私どもが協会に聞き取りをしたこのコスト削減策においてでございますが、ここで例示をしているメインホールからシアトル花座テアトル花座というこの例示はあくまでも大阪花の万博における催事場の例でございまして、主にメイン催事場では、開閉会式、それからナショナルデーですとかナショナルウィークといった主要な主催者行事を行われるわけでございますけれども、席数、あるいはどこの部分まで屋根をかけるかなどについてはこれから運営計画と並行しながら、しっかりと必要最小限のものが整うように検討をするということをお聞きしております。

かざま委員 ありがとうございます。いろんな催し物をやったりして集客もしていかなきゃいけないと思いますので、あらゆる想定をしていただいた中でこのぐらいの席数が必要だなというところをしっかりと考えて、コスト削減もいいのですけれども、しっかりと保てるようなものにしていっていただけたらと思いますので要望させていただきます。

武田委員 はいありがとうございます。今多分委員から縷々ありましたが、今まで機運醸成ここまで頑張ってやってこられて、このタイミングで潮目が変わってしまうということがないよう私も望んでおりますけれども、やっぱり市民理解が得られるということが最も重要かなと思いまして。ちょっと確認したいのですが入場料につきましては、これは今想定されている金額というのは分かっておるんでしょうか。

五十嵐担当理事 現在の基本計画においては標準的な金額として3500円というものが設定されているというふうに承知をしております。

武田委員 はい、この今回の会場建設費の増額というのはこの入場料については影響があるものですか。

五十嵐担当理事 入場料につきましては、運営費という形の中で収支を合わせることになっておりますので、今回の会場建設費とは別な区分となっております。

武田委員 ありがとうございます。市民の方もいろんな受け止めをされると思います。今みたいに入場料についても、これはすごく高いものになっちゃうのではないかとか、いろんな不安があると思われますので、市民の皆様のエキスポに対するいろんな感情であったり、思いであったり、そういうものをしっかり市としてアンテナをしっかり張って受け止める。敏感に対応していただきたいと。市長もよく市民とともに作り上げるエキスポという風に言っておりますので、市民とともにというのが一体何を示すのかというのが、今回こういった市民感情、市民の理解をしっかり得られるように努めていくということになるかなと私は思いますので、これはちょっと要望ですけれども、これまで以上に、より心して取り組んでいかなきゃいけないなというふうに思っています。ですので、これまでも発信して来られたと思いますけれども、改めてこのエキスポの、何のために開催するんだとそういった開催の意義であったり、目的それを改めて伝えたり、そういうことがなかなか率直に伝わらない市民の方だったとしても、こういうエキスポだったらちょっと面白そうだから行ってみようとか、そういう魅力、コンテンツの中身、そういうものを積極的に発信して、やはり来ていただくということがやっぱりすごく重要ですので、こういうことがあったとしてもエキスポをちょっと行ってみようと、そこで得られるもの感じるものがあればすごく良かったねと思ってもらえるようなエキスポにしていくことが非常に大事だなと思いますので、これは継続的に今後やっていく必要があるかと思いますが、これも要望しまして最後に局長の見解お伺いできればと思います。

太田局長 先ほど委員の方から、市民とともにつくる、市民や企業の皆様と一緒につくっていくというようなことで、それをしっかりと行っていくべきと考えておりますが、それに当たっては市民の皆様の共感を得られるようなそういう魅力的な発信をこれからしっかりしていかなければいけないと思っております。今回の第一弾として3月の広報ヨコハマで、改めて会場計画のイメージ、こういうものを表紙から4枚目まで入れましたけれども、ああいうのを見ていただいて、今週の日曜日でしたけれども市民向けのシンポジウム、これも初めて開かせていただきました。そういうしっかりとした発信をしていく中で、このエキスポの魅力を感じていただき、さらに言うと一緒に作っていくという中においてはですね、市民参加プログラム、市民ボランティア、そういったものも含めて、あとは市内企業の方々ですね、そういう方々と一緒に作っていくんだというようなこと自体も、7年度しっかりと協会とともに検討していくことになっておりますので、これから2年前を迎えますけれども、少しずつしっかりとしたイメージが湧くようなものを発信することによって、市民の皆様の共感を得て多くの人が来ていただけるようなそういう博覧会にしていきたいというふうに思います。

武田委員 ありがとうございます。先ほどもありましたが、私たちの立場としてもやっぱり市民に近い立場ですので、聞かれたときに、今回の件を踏まえてどういうふうにご説明しようかというのは私たちも考えておりますので、またそういった面もしっかり認識してもらいながら共に進めていきたいなと思います。よろしくお願いします。宇佐美委員 ありがとうございます。9日参加させていただいたのですけれども、今までボヤーンとしていたものが少しはっきりしたかなという印象はあったんですけれども、10日に協会から増額の要請を受けた市長のコメントは記者発表されているんですが、協会に対してこの増額の有無について返事を市長はいつするという予定なのか伺います。

太田局長 今日も常任委員会でご説明をさせていただきましたけれども、そういう中で最終的にいつとかどういう形でとかはまだ決まっておりません。

宇佐美委員 増額の要請について市長、横浜市側としては拒否できるものなのでしょうか。

太田局長 要請をいただいたものですので、我々としてはそれをしっかりと確認をし、さらにこの内容につきまして、今回急ぎ全てのものをチェックいたしましたけれども、そういう過程をしっかりと作って、それをしっかりとこういった形で全部検証していますというようなことをやりながら、最終的に判断をしていきたいというふうに思っております。

宇佐美委員 最終的に判断というのは、拒否するかしないかはもうすでに始まっている中でなかなか難しい判断になると思うのですけど、そこはいかがでしょうか。

太田局長 先ほど来いろいろ話をさせていただいておりますけれども、やはり今回のいわゆる物価上昇だけではなくコスト縮減も入っておりますが、やはり一番大きいのは物価上昇の関係が一番大きいと思います。これはもう社会的な課題だというふうに認識しておりますが、こういったこと自体をどのように受け止め、それから市民の方々も、先ほど来副市長も答弁しておりますけれども、市民の方々にも影響を及ぼしておりますし、企業活動にも影響が出ております。そういうことを総合的に勘案しながら最終判断をしていくべきものというふうに考えております。

宇佐美委員 これから市長が増額了承した場合についても、市会の了承はいつ得るのか伺います。

太田局長 今回の事業費の見直しに関しましては、いわゆる最大でこれだけ事業費が増えるだろうということで見通しとして出されております。従いまして先ほど冒頭でご説明したように、予備費20億円積んでおりますということですが、これ自体は毎年の国・市の予算編成の中で先生方にご審議いただいて予算化していくものでございます。したがいまして、これはあくまでも最大で417億ということで、横浜市負担としては25.9億増額になりますけれども、それ自体は毎年の予算編成の中でしっかりと先生方にご審議いただくという流れになっております。

宇佐美委員 これからの予算編成の中で、各年度で審査をしていくということが分かったのですけど、市費も県費も国費も皆さんが納めた税金なので、やっぱり使い方についてチェックをちゃんと受けていく必要があると思いますのでしっかりその点は報告をしていただきたいと思います。我々に対しての情報は常に出していただきたいというふうに要望します。今後協会が増額を申請した際に、これからしてきた際に何もチェックしないということがないようにだけはしていただきたいというふうに改めて要望します。本当にこの大阪の万博のようなことにならないようにということは申し上げたいと思います。局の資料、横浜市が作ってくださった資料の7ページの中で、資材費の伸び率として記載した2021年の3月ということをもとにして伸び率考え方を示しておられて、直近4カ年を平均とすると一番差が出ているところを表に出してこれだけ差があるよというふうに見せているように思えてしまうのですけど、23年の1月、令和5年度の1月には上げ止まりというか少し上昇が落ち着いているよう見えるんです。ここを平均とする考え方をした方が良かったのではないかと思うのですが、この点いかがでしょうか。

太田局長 どのような値を取っていくのかというのはなかなか難しい面があるのですけれども、先生おっしゃったように、23年は資材費そのもの自体は一度落ち込んでます。ただ、今後につきましてはまたどうなるかわからないような状況がございますので、4カ年の平均として取らさせていただいたということでございます。したがって物価上昇は、例えばこれからそうならないということになれば、当然ながらその事業費そのもの自体は先ほどお話しているように最大で417億総額になりますけれども、それ以内で収まるということも当然ながら想定しながら、我々としてはしっかりと金銭面のチェックは、予算決算それぞれでしっかりと行ってまいりたいというふうに考えております。

宇佐美委員 物価上昇が止まってくれることが一番ありがたいことだと思うのですけれども、やっぱりこれから想定して予備費も揃えたということですけれども、建設費が上がったということは運営費も増えるんじゃないかというのは想定できるんですがこの点はいかがでしょうか。

太田局長 会場建設費、これが一応見直し具体的に出てきておりますので、いよいよいわゆる運営の関係ですね、こういったものをしっかりとソフト的なものも今まさに協会の方で検討しているというふうに聞いております。ただやはり会場がやっと具体化してきたということでございますので、いよいよソフトの検討に本格的に入っていくということになりますので、その運営費自体どうなるかということ自体はしっかりと算出してみないと分かりませんけれども、運営費に関してはまさに今検討中ということでございますのでご理解いただきたいと思います。

宇佐美委員 物価上昇の中で、人件費ですとか資材費は本当に必要なものですのでやむを得ないとは思うのですが、以前から申しているように現在の物価高騰を鑑みればやはり高騰は当然の結果になっているかなというふうに思いますし、運営費の増額も容易に想像できる中で、想定の入場者数の1000万人というのはやはり見直して、規模は縮小していくことを改めて要望するのですがいかがでしょうか。

太田局長 想定の来場者数の1,000万人ですが、これにつきましてはかねてからご説明しているように、博覧会の規模とか、開催期間、それから国内の地域ごとの居住人口、それから開催地までの距離とか、あとは交通機関鉄道やバスとか道路などの交通機関、交通アクセスの状況ですね、そういうものを総合的に勘案しまして適切な計画として我々としては設定しているというふうに考えております。これからもグリーンエキスポの成功に向けまして、一人でも多くの皆様に来場いただけるような、そういう取り組みをしっかりと進めてまいりたいと考えております。

宇佐美委員 以前から申しておりますように、全体像が見えてこない中で、ちょっとずつ出されている中で、コスト抑制しようという努力は評価するのですけど、そもそもどういうものを目指していっての抑制なのかというのも見えない中で、増額されていくということは市民負担に直接つながることですので、これだけは改めて増額ないようにということと、やはりこの想定は小さくしていただいて、そんなに大規模なものにしなくてもいいんじゃないかと、本当に花を愛する人たち、本当に花をめでたいという方たちが来てくださるようなイベントになればいいなというふうに思っておりますので、改めてこの1000万人の規模というのは縮小を求めます。以上です。

柏原委員 ご説明ありがとうございました。私の方からもいくつか質問させていただきます。これまでのお話も伺っておりました。私自身はもともと民間でいわゆる不動産とか建設事業の予算管理とかやっていましたので、率直に言って、そして非常に物価高の状況の中で、民間においても非常に苦労しているところでありまして、特に今回予備費の提示も示されておりますけれども、基本的に民間においては予備費を設定するのは当たり前というか、そうした中で、事業を推進していっても予算が超えれば、そうした状況の中で、権限者が予算の増額を認めていくみたいな中で何とかやっているというのは正直なところかなというふうには見ております。その上で、身近で子どもの居場所支援とかされている方から端的に言われたことを言うと、100億円ぐらい増えるのだったら虐待が100分の1ぐらいになるのだけど認めるの?と言われまして非常に苦しいなというふうに思うわけですけれども、ちょっとこれ率直に、副市長よろしければこうした市民の意見についてはどのように思われるか教えてください。

平原副市長 今回97億円ということですが、横浜市の負担そのまま受け入れるという前提ですけどね25.9億円ということでございます。子どもの施策は子どもの施策できちっと我々も対応しておりますので、そちらの方もきちっとやる。先ほど花緑という話がありましたけれども、それだけじゃなくて、我々は枠を広げて今地球が直面している課題を何とか解決したい、そういう博覧会にしたいという思いでやっていますので、こちらはこちらで大きな意味がある事業だと思いますので、その意味をきちっと市民の皆様に理解していただけるような取り組みをこれからも続けていきます。子どもの対策、こちらはこちらできちっとやらせていただく、そういうバランスの中で事業を進めさせていただきたいというふうに思います。

柏原委員 ありがとうございます。昨日、市長会見を見ていると、コストダウンというぐらいしか出なかったので、ちょっと残念だなというふうには思っておりまして、私自身はこのグリーンエキスポを応援したいと思っておりますので、ぜひ今後も推進を期待していきたいと思います。前座が長くなりましたけれども、最初に質問したいのが、今回の予算審査との関連のところで、報道が先行したということだったのですけれども、通常民間ですとだいたい予算増額するんだったらまずは見通しを示して、その上で今年度発注する額とかを予算内に収まりますよというのを示した上で執行していくわけなのですけれども、どうしても官製は単年度主義なので、予算審査が多い局別終わった後に総額増えますよなんだけど、必要な額は新年度予算に入っていますと言われるとえぇ?というのが率直に感じたところですけれども、これについては、どのように順序関係ですね、これまでも市長が協会で検討していますと言われておりましたし、私自身も増額当然するよねと思っておりましたので、あとはタイミングかなとは思っておりましたので、その点どのように思われているか局長教えてください。

太田局長 今回会場計画がいよいよ具体化してきたと、これは民間の企業の方々、それから市民の方々も含めてですね、しっかりとした共感を得られて、出展応募者がかなり出てきたとそういう中で、内定者も決まっておりますし、また既に二次公募の内定ももうそろそろ出てくると思います。そういう中で、会場計画がしっかり具体化してきた中で、協会の方で、その計画に応じて建設費の費用の見直しが出てきたということで、そういうタイミングであったということでございます。我々としても一日でも早く思いはありましたけれども、やはり具体化していないのに出せというわけにいかないので、そういう中では彼らができるだけ早く具体化し、そういうものを費用も含めて見直しを出してきたというふうに感じております。一方で、予算の関係につきましては、特に公共団体はじめ、国もそうですけれども単年度主義になっておりますので、市とか、例えば国とか県とかそういった公共機関に関しましてはどうしても単年度主義で、いつの時点で予算を決めるというようなことになっておりますので、ちょっとずれてしまったこと自体は申し訳ないと思いますけれども、そういう中でいうとこの時期に、市会中にこういうことでご説明できる機会を目指させていただいたこと自体は、何とかご理解をいただければということで考えております。

柏原委員 副市長は長くいらっしゃるので、こうしたある種のコミュニケーションというか、いつ発信をしていくのかって、ある程度、市長あるいは執行部でハンドリングができないのかなと思うんですけども、もちろん積み上げでいけば確からしいやつは今だと思うんですけど、そういうのってもう少し市会の審査前に何らか明示していくとかということはできなかったんでしょうか。

江原副市長 先ほどから局長がご説明していますとおり、おかげさまで企業出展も一時は好調で手を挙げてくれるところがいらっしゃいました。二次公募も、今まだ最終決着していませんけれども、なんとなく見えてきたというふうなことで、タイミングとしては、本当はもう少し早く内容が分かっていれば、もちろん我々もこの議会の前に先生方にお示しして、新年度予算とセットでご説明できれば一番良かっただと思います。それは正直にそう思います。けれどもそういう協会側の事情もあって、我々の、市とか市長がこれをいつまでに出してくれよといったところで、条件が揃ってないものですからなかなかそれは難しかったと思います。ですから、このタイミングになったことで、今日こんなしつこいような説明をしていて本当にタイミング的には申し訳ないんですけれども、そこはきちんとご説明をもっと早くできればもちろん我々もしていました。その点はタイミングの問題ということでちょっとご迷惑をおかけしたところもございますが、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。

柏原委員 ありがとうございます。質問としまして、国の方では、端的に聞くんですけれども、どういった園芸博の運営組織になっているのか国の省庁ですとか会議体について少し教えてもらえますか。

五十嵐担当理事 国の方は、国土交通省、農林水産省、経済産業省などが関係の省庁になっておりまして、園芸博欄会の担当大臣は国土交通大臣が兼務をするという形で全体の執行になっております。海外省庁の関係がありますので、外務省さんとかそれぞれの関係省庁の中でこの博覧会を推進していくというような形になっております。また関係省庁ということでいくと、幅広くということですので他の省庁たちも連携会議などを作りまして、この博覧会全体を推進していただくというのが政府の全体的な動きでございます。

柏原委員 国の方でお話ししていきますと大阪関西万博ご承知の通りコスト増があったということで、これは経産省の方で大阪関西万博予算執行監視委員会というものを設けて、2024年1月に第1回の開催をしているそうで、こうした取組ってご存知でしょうか。

五十嵐担当理事 政府や関係法人においてそういう組織が設けられているということは承知をしております。

柏原委員 簡単に言えばこれ国の事業としてやっているという側面もありますので、しっかり協会をチェックしていくという機能も必要ではないかなと。今回、園芸博は国交省主ということですけれども、同様の委員会等を設けるよう要望するとかそうしたことは検討可能か質問いたします。

五十嵐担当理事 政府は政府としてのご判断で、横浜市は横浜市としての判断があろうかと思いますけれども、現行今回の要請にありますように、協会としてしっかり物価上昇率また内訳についても管理ができておりまして、コスト削減策も講じられているという現状からすれば、通常の私どもの予算の審査などでしっかり審議を、あるいは国の方も当然負担金を出すわけでございますのでその過程でしっかり審議をしているわけでございますので、当面それで十分ではないかな、足りるのではないかなというふうに考えております。

柏原委員 次の側面から質問ですけれども、このグリーンエキスポで、増額が、基本構想のときの試算額から、基本計画で増額になって、さらに今回というようなご批判もありますけれども、構想段階というとまだ会場も決めていなかったのでしょうかね。広さですとかさまざま種々の状況があったと思いますのでそのコスト試算の経過について少し解説をいただけますでしょうか。

五十嵐担当理事 最初の算出からの過程だと思うのですけれども、最初に横浜市が試算をしたタイミングでは、先生ご指摘のとおり会場の位置面積などについて非常に不確定な状況はございましたし、またこの博覧会、国際博覧会でございますので政府としてのご協力体制もまだ未確定な段階で横浜市の試算参考値としてお出ししたというのが最初でございます。その後BI国際事務局博覧会国際事務局への国の申請、閣議了解などの際に改めて320億円というのがまとめられ、それが現在の博覧会協会の基本計画の額になっているというふうに理解をしております。したがって今のものが現行では当初の計画になるのだろうというふうに私どもは見ております。

柏原委員 新年度予算に関連してなんですけれども、関係する部分どこですかというと予算概要でいきますと28ページのグリーンエキスポ会場建設補助金だというふうに聞いております。ただ事業費としましては国際園芸博覧会協会負担金ということでそれぞれ36億円と55億円というふうに計上されているのですけれども、これについての考え方というかですね、何に使っているのですかと問われたときにはどのようにお答えになるのか教えていただけますでしょうか。

太田局長 会場建設費補助金の部分でございますけれども、こちらの36.9億になっていますが、こちらについてはいわゆる会場建設のインフラ土木工事ですね。主にそういうものになっております。これにつきましては基本的に横浜市から補助する金額になりますので、それが36.9億ということになります。それから28ページの4番目の博覧会協会負担金55億円につきましては、これは企業からの企業版ふるさと納税を中心とした寄附金、これを横浜市の方で一旦受けたものをそのままというかしっかりと当該年度の出来高を見まして、必要金額を協会の方に支出していくということでございます。

柏原委員 会場建設への補助金というのが予算審査上はある種マルっと明細書なしみたいな形で出ているので、この中身というのは何なのかというのは資料でいただくことは可能でしょうか。

太田局長 可能でございます。

柏原委員 事業計画書を見ますと、基本的には例えば8年度とか9年度10年度の見込んでいる予算額といいますか事業規模が書いてありますけれども、見通しを見ると実は来年度が一番多く、その後はどっちかというと微減していくのかなと思うのですけれども、これちょっと正しいでしょうか。

太田局長 8年度は開催前になりますので、かなり増えておりますけれども、その後平成9年度につきましては一部工事が入りますが、特に開催後につきましては、解体それから復旧工事などがございますのでそこで落ちているということでございます。

柏原委員 今日配布の資料の9ページを見ても、2025年度が一番山だなというふうに改めて思うわけでして、逆に言えば新年度予算の審査で最も増額影響を受けるわけで、やっぱりこの状況を理解せずして審査するというのは市会としては認められないといったらいいですけれども、あってはいけないことではないかなというふうに改めて思いまして確認させていただきました。それから大阪関西万博の状況を見ていますと、不時の費用についてというものが大阪関西万博の推進の本部の方で公開されていまして、例えば今会場建設の話をしておりますけれども、そのほかにも埋め立て工事とか、あと輸送関係また参加促進、機運醸成、誘致に要した費用ですとか、要はこの博覧会を開催する上でかかった費用というのが当初どうだったのかと、あとは執行がどうなのかというモニタリングをしっかりしております。確かにコストが増額した批判がありますけれども、やっぱり見える形でやっていくということが重要だと思いますし、この会議自体もYouTubeで公開されていますので、市長が何を考えているのかということも一応分かるようになっておりまして、ここぐらいまでですね透明性を高めないと市民理解もなかなか得られないと思いますけれども局長こうした取り組みというかですね透明化を図っていくという取り組み可能かどうかちょっとお伺いをいたします。

太田局長 予算それから決算ですね、それから補助金を支出する場合に、当該年度にかかるお金というのはしっかりと我々もチェックをしておりますし、最終的に補助金を支出するときには、しっかりとした検査いわゆる清算書とか、あとはいわゆる外に発注した場合には支払い調書、そういったものはすべてチェックをしてそれで支出をしているというところでございます。したがいましてどこまで公開していくのかということはありますけれども、しっかりと透明性を持った形でやっていくというのは必要でございますので、ただ一方で協会の中でどうしても出せないもの、こういったものはありますので、そういったものをしっかりと教会ともコミュニケーションを図りながら、出せるものをしっかり出して透明性を図っていきたいというふうに考えています。

柏原委員 ぜひお願いをしたいと思います。あと資料のところで予備費が今回5%ということで、結構民間でもいろいろと5%であったりとか大阪関西万博だと6%の予備費という設定でやっているようですけれども、これについては考え方を少し解説をお願いできますでしょうか。

五十嵐担当理事 予備費の設定の割合につきましてはいろいろな考え方がございます。先生おっしゃるように5%から10%程度が一般的だということを博覧会協会の方でも専門の事業者などにヒアリングをしながら把握をしているところでございまして、最終的には必要最小限の割合ということで大阪関西万博の率も当然承知はしておりますけれども、5%という数字を設定するに至ったというふうに承知をしております。

柏原委員 もともと事業計画、博覧会の320億円というのは特に予備費はという考え方はなく必要なものが積まれていました。今回プロジェクト上もう少しかかりますからねという説明をしているというふうに受け止めているのですけど、そういう理解でよろしいですか。要するに横浜市としては特に予算計上を別にしたわけでもないですしその点ちょっと解説をお願いします。

五十嵐担当理事 予備費については、協会の考え方の中ではこれから生じ得る想定外の事象について対応するということで、要請書の中でも、資料の中でも最大20億円という設定でございますので執行しなければ執行しなくて済むようにという運営をするということでございます。

柏原委員 この予備費がどのように執行されているのかについても、横浜市としてはぜひチェックをお願いしたいと思います。最後に経済効果の指標の観点で、先般私からも一般質問でどうですかということでお伺いをしまして、以前ですと大体7000億円ぐらいだということで聞いております。ただ、横浜市のみのものはないということでした。一方で、大阪・関西万博も物価上昇等もありまして、経済効果の試算が、確か2年か3年スパンで推計したら大体15.6%5%ぐらい上振れをしているというところもありますので、もちろん今まで言われた訂正的な効果というのも私共感をしていますし、応援したいと思いますけれども、こうした経済効果についてもきっちり示していくべきと思いますがいかがでしょうか。国でやっているかと思うのですけれどもお願いいたします。

太田局長 当然事業費が変動しましたので、今回具体化してくるということもございますので、当然ながら今回の状況を踏まえて、経済発揮効果につきましてはしっかりと見直していくということが必要だと思います。協会ともしっかりと連携いたしまして、検討してまいりたいというふうに考えております。

柏原委員 私はこれで以上といたします。私としては、応援をしたいと思っていますので引き続きしっかりと取り組んでいただきたいですし、我々としても、しっかりとチェックをしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

委員長 先ほど柏原委員より資料要求がありました。委員会として、資料要求したいと思いますので、資料は整い次第、各委員に配布を願いますが、太田局長よろしいでしょうか。整ったらお願いします。

福島委員 経済波及効果の試算をこれからまた精査していくという話ですけれども、この会場建設ということになりますと、市内事業者の方も活躍をしていただくということにもなると思いますし、当然、参加者の消費額とか、周辺からの入れ込み客の費用、宿泊とかですね、様々な幅広いものがあると思います。具体的に建設工事の7年度の予算については、契約からお支払いまでのスパンというんですか、それは7年度予算ですから、8年3月末までにお支払いを完了する。その額について、7年度予算は見直す必要もなく実行できますよとそういうことでいいでしょうか。もう一回確認です。

太田局長 おっしゃるとおりでございます。

福島委員 ということはですね、先ほどご指摘もありましたけれども、令和7年、8年一番工事が最盛期になりまして、お支払いの方もしっかりと行っていくということになりますので、言わずもがなですけれども、そうした執行がきちっと滞りなくいくように、いろんな準備をしていただくということと、確かに物価高で大変ですけれども、活力ある経済活動というのですか、そういうものにつながるきっかけともしていきたいという期待もありますので、ある種具体的になってきてショッキングな受け止めもしたわけでありますけれども、もう一歩前向きにしっかりと効果のある事業をやっていくために、さっきうちの武田議員からもご指摘申し上げたように、市民理解の得られる総合的な事業にしていきたいということで、もう一回仕切り直してですね、ここから力強く前進する必要があるんじゃないかなと思っておりますので、局長の決意を伺いたいと思います。

太田局長 いよいよ具体化してきたということで、我々もいろんな形で市民の皆様の共感が得られるような、しっかりとした魅力ある博覧会にしていきたいということで思っておりました。一方で、こういった事業費の見直しが、同時というかそういう時に出てきた。これは事業が進んでいるといえばそれだけなのですが、今回の事業費の見直しにつきましては、やはり最終的には市民の方々の税金によって賄う部分も当然ございますので、市民の皆様がここに来てよかった、それからその後、これを、グリーンエキスポをきっかけとして新しいグリーン社会を作っていくというきっかけにしてもらう、そういったことをこれからの社会を作るお子様たち、若者たち、そういった方々にも含めて幅広い世代の方々に、このエキスポの魅力を感じてもらおうということで、残り2年でございますが、開催までしっかりと具体化し、魅力あるものにしていくということで、そういったものをさらにしっかりと発信して、市民の皆さんに共感を得たいというふうに考えています。

委員長 ご発言もないようですので本件についてはこの程度にとどめます。次に寄附受納について議題に供します。当局の報告を求めます。

太田局長 それでは寄附受納についてご説明いたします。資料3をご覧ください。この度次のとおり寄附を受納しましたので報告いたします。1の地方創生応援税制、企業版ふるさと納税ふるさと活用した寄付金ですが、寄付目的はグリーンエキスポ推進事業のためご寄付をいただいた企業は合計で18社。寄付金額は全ての企業が希望による非公開となっております。説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長 報告が終わりましたので次に入ります。

宇佐美委員 18社、合計金額というのはいくらになるのでしょうか。

太田局長 今回18件でありますが、合計しますと2億3921万5千円です。

宇佐美委員 今回の寄付金であと先ほど55億円ってあったと思うのですけれども、残り金額まだまだあると思うのですけれども、やはりこの企業版ふるさと納税でいただいたものが花博使われるという中で、多くの企業に賛同していただいて、企業さんからもっと後押ししてもらえるようなものにしていただきたいと思うのですけど、そうしないとやはり赤字になってしまうのではないかという危惧をしておりまして、それが全て市民の方に行ってしまうということがないようにしていただきたいので、いろんなところに機会をとらえて頭を下げているんですという担当さんがおっしゃっていたのですけども、そういうことも引き続き行っていただいて、できるだけ企業のやる気も出していただいて、お金も出していただいてということでこの努力は続けていただきたいというふうに思いますのでそこは要望いたします。以上です。

委員長 他にご発言もないようですので本件についてはこの辺で終わります。以上で脱炭素グリーンエキスポ推進局関係の審査は終了いたしました。次に閉会中調査以上で終わります。


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