8月2日の横浜市教育委員会議において、来年2025年度から2028年度までの4年間、横浜市立中学校・義務教育学校後期課程、南高等学校附属中学校及び横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校で使用する教科書を採択しました。
採択の結果は、市民から過去の戦争を美化し、憲法改悪を誘導しているなどの批判されていた「新しい歴史教科書をつくる会」の流れをくむ出版社(育鵬社・自由社)は選ばれませんでした。
横浜市は、育鵬社の歴史と公民の教科書を2012年度から20年度まで採択してきた経過があるだけに、教科書採択を見守ってきた横浜教科書採択連絡会の土志田さんは「心配していたけどつくる会系の道徳と社会が採択されずに済んで良かった。ただ今回も無記名投票であり、課題は残っている」と話します。
今回の採択は、「無記名投票」は継続され、教育委員が議論で使っている「市教科書取扱審議会」の答申書はリアルタイムでは示されないなど透明性に課題が残りました。また審議内容のネット中継は行っても、録画は残されない対応なども見直しが必要だと考えます。引き続き当事者のこども達の声と、学校現場の声が十分に反映されていく教科書採択を求めていきます。
※ 今回採択された教科書は、横浜中央図書館で閲覧できます。(2024年9月末までは準備の関係で、中央図書館に電話問い合わせしてから閲覧等のお出かけください。中央図書館:045-262-0050)