7月3日、保土ケ谷区にある「グループホームおきな草」「福寿草」を古谷やすひこ、みわ智恵美、大和田あきお市議が訪問し、行政への要望などを伺い懇談しました。
同ホームは、「看護・介護からみとりまで」を理念に掲げ、高齢精神障害者を受け入れている全国で唯一のグループホームです。党市議団が実施している各団体からの予算要望懇談会の席上、精神障者団体の方からぜひ見に来てほしいというお誘いを受け、実現しました。
同施設前施設長の桜庭孝子さんは、同施設(高齢者対応障害者グループホーム)ができた経緯を、市単の障害者予算をどう使うかという議論の中で、精神障害者の住まいをつくってほしいという要望を出し、横浜市と話し合いながら予算がつき、市単のモデル事業として出発した。私は制度としてやれることにこだわった。制度になれば、2カ所目、3カ所目と広がっていくことが可能になる。しかし、予算は残してもらえたが、モデル事業は3年で終了してしまった。私たちは、要介護5、医療的ケアが必要な人を受け入れ、18人の方を看取ってきた。地域の精神科や訪問診療を担当してくれるドクターなど、地域のみなさんに支えられてここまでやってこれた。と説明しました。
古谷やすひこ団長からの「今一番の課題は何か」との質問に、桜庭さんは、市の予算は、看護師、栄養士、調理師、専従者の4人分の人件費として付けてもらっているが、開設から今日まで、ここで働く人を確保するのが大変だった。辞めなければいいなあと思いながら運営してきた。今は働く人が確保できず、派遣にも頼っている。医療的なケアをやる施設なので看護師は絶対必要なのだが、看護師もなかなか確保できない」などと話しました。さらに、高齢化はどこでも進む。横浜市は、せっかく予算をつけて全国に先駆けてやった。この実践をもっと国などにも伝えてほしいと話しました。
古谷団長は、グループホームを年間200カ所増やすと市は言うが、障害の特性に合わせたホームが必要ではないか、高齢、障害のニーズに合わせた施設計画にすべきと強く求めてきた。高齢化社会に向けたグループホームの在り方をは今後の重要な課題になると思うと感想を述べました。