2024年5月28日
日本共産党横浜市議団 団長 古谷やすひこ
6月1日、2日にかけて臨港パーク、みなとみらい21地区などで開催されている「横浜開港祭」は、横浜の開港記念日を祝うお祭りであり、今年で43回を迎える歴史と伝統ある行事です。横浜市外からも多くの方々が訪れるイベントです。
繰り返される海上自衛隊の「護衛艦」の一般公開
このような横浜港の開港を祝う祭で、近年、海上自衛隊の護衛艦の一般公開が続いています。2018年には、「空母化」への改修が行われている護衛艦「いずも」が大さん橋で一般公開されました。
今年は、護衛艦「ゆうぎり」が横浜港大さん橋で一般公開されています。
ゆうぎりは、乗員約220人、長さ137m、幅 14,6m、深さ8,8m、速力30ノットの艦船で、主要兵装は高性能20ミリ機関砲×2、62口径76ミリ速射砲×1、3連装短魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター×1などを有している「武装」された艦船です。(出典:海上自衛隊ホームページより)
市民が祝う日にふさわしいものなのか
自公政権が押し進める「大軍拡」「戦争する国づくり」に対して、心配と不安をかかえる市民もいる中、はたして、自衛隊の艦船の公開を市民のお祝いの日に行うことがふさわしいのか、大変疑問です。
開港祭での自衛隊艦船の展示、入港、公開は中止を
横浜市は、1970年12月に「平和都市宣言に関する決議」を、さらに1984年には「非核兵器平和都市宣言に関する決議」を横浜市会で行っています。また、2016年に策定された「横浜市国際戦略」のなかでも、これまで横浜市が行ってきた様々な国際平和に関する事業に対して国連からピースメッセンジャー都市の称号が与えられ、横浜市の国際平和への寄与は高く評価されていることが記されています。このような経過からみれば、開港祭での自衛隊艦船の一般公開が続くことは、これまでの横浜市の国際平和に向けて培ってきた信頼を傷つけるものになると言わざるを得ません。
今後の開港祭では、全市民が心から開港をお祝いできる開港祭となるよう、開港祭実行委員会ならびに港の使用許可を出している横浜市に対して、自衛隊艦船の展示・入港・公開を中止するよう呼びかけます。
画像出典:自衛隊神奈川地方協力本部
本声明は、横浜市港湾局に届けました。